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東大阪市役所で防災パネル展 「さまざまな避難方法を知って考えて」

会場の様子

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 東大阪市役所本庁舎1階多目的ホールで1月15日、防災パネル展が開かれている。

災害時に避難所に設置するテントと簡易ベッド

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 1995(平成7)年1月17日に発生した阪神・淡路大震災を機に、災害時におけるボランティア活動と自主的な防災活動について認識を深めるとともに、災害への備えの充実強化を図ることを目的に「防災とボランティアの日」(1月17日)と「防災とボランティア週間」(1月15日~21日)が制定された。東大阪市では阪神・淡路大震災の教訓を忘れず生かすため毎年この時期にパネル展を開き、市社会福祉協議会災害ボランティアセンターの取り組みを紹介している。

 会場には、阪神・淡路大震災発生時の火災やビルの倒壊、東日本大震災の津波被害など、震災発生時の状況が分かる写真パネルを展示し、家族での防災会議で確認する項目や避難時の注意点、外出先で被災した際の行動などについて書いたパネルを展示。東大阪市域を挟む生駒断層と上町断層を記した活断層図やハザードマップ、農林水産省発行の緊急時用の家庭用食料品備蓄ガイドなどの資料を並べ、過去の震災の記録映像や啓発DVDの上映も行っている。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、市では、避難所で使用する2メートル×2メートルのテントと簡易ベッドを本年度から購入する予定で、来年度以降も追加し整備していくという。市のウェブサイトでは新型コロナウイルス感染症に対応した非常持ち出し品や分散避難について記載したページを設ける。非常持ち出し品には、マスクやアルコール消毒、体温計、上履きなどを加え、分散避難のページでは避難所の密を避けるため、自宅が安全な場合の在宅避難や、浸水被害時に自宅2階以上に避難する垂直避難、知人・親戚宅への避難、車中泊などについて記載している。

 危機管理室の木下裕和さんは「風水害など予報で分かる水害や土砂災害の場合は、自分が住んでいる場所の状況とハザードマップを確認し、避難所に行かなければいけない人はためらわずに避難所に行ってほしい。コロナ禍では1人当たり2メートル×2メートルのスペースが必要で、体育館だけでなく教室も使う想定をしているが、大地震などでは対応できない場合がある。以前から分散避難については発信していたが新型コロナをきっかけに知られてきたので、この機会にいろいろな避難の方法を知ってあらかじめ考えてもらいたい」と話す。

 15日16時まで。

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