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近畿大学と西垣靴下、ランニング用靴下を共同開発 新特許技術を使用

靴下のサンプルを確認する学生(画像提供=近畿大学)

靴下のサンプルを確認する学生(画像提供=近畿大学)

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 近畿大学(東大阪市小若江)と西垣靴下(奈良県大和高田市)が新特許技術を用いた「走る靴下『AMENOKAK(アメノカク)』を共同開発し、2月5日から販売する。

「走る靴下『AMENOKAK(アメノカク)』」先丸型

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 つまづきを予防するテーピング編みや、合成ゴムを生地に編み込み滑りにくくする技術などを用い、スポーツ用や登山用、高齢者向けなどの高機能靴下を企画・製造する西垣靴下。2018(平成30)年9月から近畿大学文芸学部文化デザイン学科の後藤哲也准教授のゼミと共同で、自社ブランドの高機能靴下専門店「エコノレッグ」の新商品の開発に取り組んだ。

 新商品の「走る靴下『AMENOKAK(アメノカク)』」は、日々ジョギングやランニングをする人やマラソンなど競技志向の人をターゲットに据えた商品で、足裏アーチの形成を補い疲労が蓄積した足の筋肉を補助する、独自の足裏の縦テーピングが特徴。マラソントレーナーの「リタイアしそうなランナーの足底に縦にテーピングをすると走れるようになるので、靴下にテーピング機能を付けられないか」という声を元に開発した。

 西垣和俊社長は「靴下市場で横アーチの靴下はあるが縦アーチの靴下はほぼなく、新技術を開発し特許を取得した。引っ張ることで土踏まずを形成して接地面積を減少させ、特殊テーピング編みでねじれやスリップを防ぎ、疲れを軽減できる」と話す。

 今までターゲットにしてこなかった若い年齢層にも試してもらいたいと、後藤ゼミの学生がネーミングやコンセプト、靴下・ロゴ・パッケージのデザイン、PR動画などを担当。

 商品名の「アメノカク」は、険しいところを駆け上がる健脚を持つ古事記に登場する鹿の神「天迦久神(あめのかくのかみ)」をモチーフにしたもので、機能と奈良の靴下を訴求。靴下のデザインは、奈良の山々をイメージしたグラデーションデザインの「先丸型」と、鹿の角でスピード感を表現し、履いた時のシルエットが鹿の足に見えるようにデザインした「足袋型」の2種類。

 ロゴと先丸型のデザインを担当した木村優花さんは「ロゴは、商品名の最後の『K』が印象的だったので鹿とKをモチーフに考えた。先丸型の靴下のカラーは性別や年齢問わず楽しめる」と話す。エコノレッグの矢羽野緑さんは「デザインにストーリーがあり、新しい価値が生まれた。企業だけでは気付けない部分があった」と振り返る。

 価格は2,200円。2月5日からエコノレッグ直営店、エコノレッグ本店ウェブサイトで販売。あべのハルカス近鉄本店(大阪市阿倍野区)では2月17日から販売する。

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