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東大阪市立高井田中学校2年生、タウン誌製作へ 「雑誌の作り方」学ぶ授業も

「週刊ひがしおおさか」の前田寛文編集長を講師に迎えた授業の様子

「週刊ひがしおおさか」の前田寛文編集長を講師に迎えた授業の様子

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 東大阪市立高井田中学校で11月26日、雑誌の作り方を学ぶ授業が行われた。

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 東大阪市では2019年から、小中一貫教育の取り組みとして、独自教科の未来市民教育「夢TRY科」を行っている。防災や金融、社会保障などを取り上げ、日常生活や社会で豊かに暮らしていくための基礎を学び、これからの社会を担う子どもたちが郷土を大切にし、豊かな社会を築くことに主体的に関わる力を育むことを目指す。

 中学2年生を担当する山本泰央教諭は「以前から校区内の情報を集めたり、取材をしたりする取り組みをしたかった」と話す。新型コロナウイルスの影響で職場体験や文化祭といった大きな行事がなくなり、個人ではなく集団だからこそ成功することがあるという経験をさせ、コミュニケーションの大切さを学んでほしいと計画した。

 2年生全3クラスでは4人グループを作り、1グループにつき「必須テーマ」「選択テーマ」から1つずつ各2ページを担当し、108ページのタウン誌を作る。「高井田にあるすてきな商店を探そう」といったテーマや、福祉・ユニバーサルの視点から校区内のバリアフリーになっていない場所の調査、寺社仏閣、高井田出身の著名人、校区内の工場の紹介などをテーマに想定する。

 11月26日は、地域情報サイト「週刊ひがしおおさか」の前田寛文編集長が、「雑誌の作り方」をテーマに授業を行った。企画を作る、デザインを決める、情報を集める、誌面を作る、印刷する、の手順に沿って、それぞれどのようなことをすればいいのかを具体的に説明。「自分が好きなもの、興味があることを題材にする方が面白くなる。自分のしたいことを仲間に説明し、仲間と一緒に調べたいことを考え、共有することが大事」と教えた。

 山本教諭は「冊子製作を通して自分たちの育った街に親しみや愛着を持ってもらいたい。地域に誇りを持つことで、ここを離れる時によりどころになるのでは。集団の力を信じることを体験してほしい」と話す。

 12月初旬には企画会議を行い、来年1月中旬ごろまでに1つ目のテーマを完成させる。同授業では、配布されたiPadを活用してテキスト入力や写真の撮影、デザインなどを行い、年度内にデータ作成を終わらせ、来年度春の製本を目指す。

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