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東大阪に大衆演劇「瓢箪山劇場」開場 「笑って泣いて楽しんで」

瓢箪山劇場の前で撮影に応じる「劇団あやめ」の一行

瓢箪山劇場の前で撮影に応じる「劇団あやめ」の一行

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 近鉄奈良線瓢箪山駅近くに7月2日、大衆演劇の劇場「瓢箪山劇場」(東大阪市瓢箪山町、TEL 072-987-6633)がオープンした。

瓢箪山稲荷神社で参拝

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 大阪市内で、九条笑楽座(大阪市西区)、此花演劇館(此花区)、水車小屋(生野区)の3つの大衆演劇場を運営するプランツ・プロモーションが運営する「瓢箪山劇場」。田岡忠雄社長は劇場の運営のほか、全国の劇団の公演スケジュール調整などを行っており、「これまではホテルや温浴レジャー施設などで公演していたが、新型コロナの影響でお客さんが集まらなくなった。披露する場がないので劇場を作っている」と話す。

 劇場は、それぞれ商店街の近くや駅の近くにあり、4つ目の劇場をオープンするに当たり、「下町じゃないとだめ。お年寄りが多く、商店街に人が多い瓢箪山を選んだ」という。「年配の人で一日中家にいるのが嫌な人や孤独な生活を送っている人も、人情芝居や舞踊ショーを見て笑ったり泣いたりして楽しんでいただけるのが大衆演劇のいいところ。夏休みには役者に興味がある子どもも来てくれる」と話す。

 オープン前日の7月1日には、こけら落とし公演から1カ月出演する「劇団あやめ」の一行が商店街を練り歩き、店の人や来街者と触れ合った。

 同劇団の座長・姫猿之助さんは、歌舞伎役者を目指した後、父親が座長を務めていた劇団に入り、2011(平成23)に独立して劇団あやめを旗揚げ。同劇団の特徴について、猿之助さんは「劇団員の個性が豊かで、元は歌舞伎をしていたので歌舞伎狂言が得意。衣装会社も運営しているので本格的なものを見てもらえる。演目は300ぐらいあるので、いつ来てもらっても違うものが見られる」と話す。

 神社巡りが好きで同劇場近くの瓢箪山稲荷神社によく参拝に訪れていたと言い、「瓢箪山に劇場ができて不思議な感じ。旅回りでいろいろな地域に行くが、これだけ活気があってフレンドリーな商店街は珍しい。自分の知っている土地なので活性化につながれば」と猿之助さん。「特に見ていただく機会のない若い人や初めての方にも見てほしい。瓢箪山の人に大衆演劇を知ってもらえるように頑張りたい」と笑顔を見せる。

 公演は12時~と17時~の2部制。料金は、当日=1,800円、前売り=1,600円、65歳以上=1,500円、小学生以上=1,200円。同劇団の公演は7月29日まで(14日休演)。

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