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近畿大学と自動運転配送ロボット「Hakobot」、昼食配送サービスで実証実験

事前に注文した弁当を学内で受け取るサービス「クルメシ。」での実証実験の様子

事前に注文した弁当を学内で受け取るサービス「クルメシ。」での実証実験の様子

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 近畿大学(東大阪市小若江3)経営学部経営学科・古殿幸雄教授のゼミと配送ロボットの製造・開発を手がける「Hakobot(ハコボット)」(宮崎県宮崎市)が12月、東大阪キャンパス内で配送ロボット走行の実証実験を行った。

弁当を積んでキャンパス内を走行するHakobot

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 古殿ゼミでは昨年9月、昼食配送サービス「クルメシ。」の実証実験を始めた。昼食時の食堂の混雑回避や、新型コロナウイルスの影響で沈んでいる大学前の商店街の活性化、学生が関心を寄せるフードロス問題の解決を目指して始めたサービスで、学生は同サービスのウェブサイトに登録されている商店街の店舗が販売する弁当を事前にスマートフォンやPCから注文し、事前に決済。キャンパス内の所定の場所で弁当を受け取ることができる。

 現在は、学生からの注文のあった商品を店に発注し、ゼミ生がリヤカーで引き取りに行って受け渡し場所に運んでいるが、人員の確保に苦戦していたという。配送の自動化を模索していたところ、昨年11月に花園中央公園で開かれた「HANAZONO EXPO」でHakobotと出合い、共同で実証実験を行うことになった。

 12月に行った実証実験では、キャンパス内に運んだ弁当をHakobotに積み、コントローラーによる遠隔操作で、走行ユニットが屋外で正常に走行できるかの実証実験を行った。Hakobotの大山純社長は「現在開発を進めている新しい機体は春ごろ完成する予定で、完成後は人に追従するシステムなど、自動運転配送の実証実験を重ねていく。今は学内での実験だが、3月の法改正後は学外での引き取りの実験も行いたい」と話す。

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