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東大阪・旧河澄家の蔵で「化粧」にまつわる道具展示 江戸時代中心に32点

化粧にまつわる道具を展示

化粧にまつわる道具を展示

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 「昔の道具展2023『粧い(よそおい)の道具展』」が現在、東大阪市指定文化財「旧河澄家」(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)の蔵で開かれている。

縁起の良い柄が施された柄鏡

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 学芸員の前野さゆりさんによると、河澄家から東大阪市に寄贈された史料や民具は、年代が分かる物で1594年から1960(昭和35)までの物という。毎年初夏から秋にかけ、約1200点ある民具の中からテーマを決めて展示している。今回は「化粧」にまつわる道具を展示する。前野さんは「これまで粧いの道具をテーマにしたことがあまりないので初展示の物が多い」と話す。

 今回の展示品の中で一番多いのは鏡。江戸時代の鏡はまだ銅鏡で、ガラス鏡は明治時代の物。柄鏡(えかがみ)は脂やほこりが付くと取れなくなるため、鏡箱に入っている。前野さんは「柄鏡は室町時代からあり、鶴亀や松竹梅、南天など縁起物の柄が入っており、江戸時代は天下一という銘が入っている物がはやっていた。まげが大きくなるのに合わせて柄鏡のサイズも大きくなり、江戸時代には合わせ鏡をするようになった」と話す。

 鏡は柄鏡のほか、婚礼調度の鏡台や円鏡、懐中鏡を展示。懐中鏡を入れる化粧道具入れや紅筆なども展示する。同展では、身だしなみ、身づくろいなども化粧に含むとし、香合(こうごう)や香炉など香りにまつわる物も展示する。

 このほか、入れ墨、お歯黒、眉書き、髪型など、日本における化粧の歴史をパネルで紹介する。「都風俗化粧伝」から引用した化粧水の作り方を解説したパネルでは、陶磁器でできた蒸留器の「蘭引(らんびき)」を使って化粧水である「花の露」を製造する方法を紹介しており、きめが細かく白い肌にするための手法が記されている。蘭引とともに、薬剤を細かくひいて粉にする薬研(やげん)や薬箪笥(くすりだんす)、お歯黒道具を展示する。

 前野さんは「化粧は歴史が深いし価値観も見えてくる。展示を通して、化粧とは何か、何のためにするのか、美とは何か考えてもらえると楽しいのでは」と話す。

 開催時間は9時30分~16時30分。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館無料。9月24日まで。

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