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東大阪市役所で「東大阪ブランド」認定式 カラーワイヤや買い物かごなど

認定式後半では5社9製品が認定を受けた

認定式後半では5社9製品が認定を受けた

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 東大阪市内の事業者が作った優れた製品を市がブランド認定する「東大阪ブランド」の認定式が4月25日、東大阪市役所本庁舎(東大阪市荒本北1)で行われた。

朝日ワイヤープロダクツの「地巻ワイヤー」と「和紙ワイヤー」

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 毎年2回、製品の募集を行い、2023年度第2回は10社18製品をブランド認定した。認定区分は「プラスアルファ」「オンリーワン」「ナンバーワン」の3つ。4月25日の認定式は2回に分けて行われ、後半の部では5社9製品に認定証を贈った。

 カラーワイヤ製造会社「朝日ワイヤープロダクツ」(楠根1)は、1947(昭和22)年の創業以来生産してきた紙コーティングのカラーワイヤ「地巻ワイヤー」がプラスアルファ認定を、紙コーティング技術を生かした「和紙ワイヤー」がオンリーワン認定を受けた。薄い紙テープを巻き付ける「地巻ワイヤー」は、元は造花の茎の部分に使われてきたが、造花が海外で生産されるようになったため、現在はフラワーアレンジメントなどに使われている。造花では目立たないようにした緑や白などのワイヤが中心だったが、ハンドメードやアクセサリーに使える物をとの思いから、27色展開する和紙の風合いを生かした「和紙ワイヤー」を開発した。

 構造部品・複合部品メーカー「下西技研工業」(島之内2)は、「IP67 防水開閉検知センサ」でオンリーワン認定を受けた。同社は、メカトロ、磁気、熱の3つのテクノロジーを融合した製品を製造しており、ODM開発で培った技術を生かし自社製品を開発した。「IP67 防水開閉検知センサ」は、IP67規格の防じん・防水性能で、開閉センシング機能と扉保持機能が一体化した製品。屋外環境の開閉部や洗浄工程を伴う扉の開閉センサーなどに使うことができる。下西孝社長は「これからIoT関連の展開をしていきたいという中で初めに作った商品」と話す。

 ハンドルやちょうつがいなどの建築金物メーカー「ジョー・プリンス竹下」(本庄西1)は、点検口扉のハンドルを表から見えないように取り付け、デザイン性を向上させることができる「クリアランスロック」、ボタンを押して長さを変え、扉の開き角度を調整できる「点検口用ワイヤーストッパー」、パネルを挟む部分が360度回転する、アクリル板などを固定する「パネル用クランプ」、宅配ボックスのダイヤル錠の操作をシンプルにした「防水コンビネーションロック ワンアクションロックタイプ」の4製品で認定を受けた。

 押出成形・射出成形で販促物のパーツなどを生産する東具PLAS(稲田新町2)は、好みの長さに切って使う釣り用のワーム「きしめんワーム」がプラスアルファ認定を受けた。従来のワームは金型に樹脂を流し込んでエビや魚の形に似せたものだが、きしめんワームは金型から樹脂が流れてきたものを整えて作る。しなやかな動きを疑似化させるため、0.2ミリの薄さにしたという。

 買い物かごやショッピングカートを製造する大和産業(本庄西1)は、スーパーのかごとして一番多く使われている「買い物かご SL-20」がプラスアルファ認定された。買い物かごは先代から50年以上作り続けており、全国の大手スーパーやドラッグストアなどに販売している。昨年には直売所「街のカゴ屋さん」(菱江3)をオープンし、一般向けの店頭販売を始めた。

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