カキをテーマにした食イベント「新春 牡蠣(かき)びらき」が1月26日、近鉄奈良線河内小阪駅周辺の飲食店9店で開催される。
大阪樟蔭女子大学(東大阪市菱屋西4)学芸学部ライフプランニング学科の濵田信吾准教授の呼びかけで始まった同イベント。日本の水産業が抱える気候変動や資源管理の難しさ、国内消費の伸び悩みや、新型コロナの影響による飲食店が受けた打撃、物価高による飲食店倒産などの課題について、「カキから日本の外食文化を支える個人飲食店と水産業を知ってもらう地域連携イベントはできないか」と、カキ料理を楽しみながら、カキという生き物や育つ環境、温暖化の影響などを学ぶことができるイベントを企画した。開催は今年で3回目。
昨年は4店が参加し、「老若男女問わず、カキが好きな人、各店の常連客が来ていた。一人で来て参加店舗を回る人や樟蔭女子大の卒業生も来てくれた」と濵田さん。「これまでの参加店でも常連客から、『今年も牡蠣びらきをするのか』との問い合わせも多く、河内小阪の小さなイベントとして定着しつつあるのかもしれない」と話す。
今年は、酒場 安仁屋(下小阪1)、aragosta(小阪1)、IRORI COFFEE ROASTER(小阪1)、cuisine HAGI(下小阪1)、串かつちとせ小阪店(小阪1)、阪バルORARI(小阪1)、徹麺(小阪1)、酒菓家NAKAGAWAみ(下小阪1)、Ryoko’s kitchen(小阪本町1)が参加する。
北海道厚岸町のカキを中心に、厚岸のブランドカキ食べ比べ(阪バルORARI)や産地が異なるカキの食べ比べ(NAKAGAWAみ、Ryoko’s kitchen)のほか、カキのお好み焼き(徹麺)、カキの串かつ(串かつちとせ小阪店)、カキのパスタ(cuisine HAGI)、牡蠣クラムチャウダーのホットパイ(IRORI COFFEE ROASTER)、自家製牡蠣フェ(酒場安仁屋)、牡蠣のスパイスカレー(aragosta)など、各店でさまざまなカキ料理を用意する。
開催時間内には、濵田さんによるカキについてのミニレクチャーをライブ配信するほか、同学科の学生がSNSでの発信やスタンプラリー企画、当日のイベント運営を担う。
濵田さんは「昨年オープンした新店も含めて参加店が増え、提供するカキ料理のバラエティーもより豊富になった。たとえ行きつけの店が閉まっていても、小阪に来たら必ずどこかでおいしいものを食べて楽しい時間を過ごせると思ってもらえたら。人間味あふれる小阪のフードスケープを、より幅広く、よりディープに楽しんでほしい」と呼びかける。
開催時間は12時~17時。