ハローキティやサンリオに関する所蔵資料を集めた「ハローキティ生誕50周年」記念展示が現在、大阪府立中央図書館 国際児童文学館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)で開催されている。
昨年11月1日、誕生から50周年を迎えたサンリオ(東京都品川区)のキャラクター「ハローキティ」。同館は、サンリオが出版した資料2000点超を所蔵している。
同館司書の大澤実夏さんは「いちご新聞やほかの図書館にあまりない貴重な資料もあるので見てもらおうと企画した」と話す。平和な世の中を願ってサンリオが1975(昭和50)年に創刊した付録付き情報紙「いちご新聞」は、新商品情報やキャラクター情報を掲載するほか、創業者で現・名誉会長の辻信太郎さんが「いちごの王さま」として、反戦や平和、日常の幸せなど、「世界中のみんなが仲良く」というメッセージを現在も届け続けている。
館内には、初期デザインのハローキティが表紙の1976(昭和51)年発行「いちご新聞」36号、ハローキティ生誕35周年、40周年、50周年の記念特集が掲載されたものやドラえもんとコラボしたものなど、さまざまな年代の「いちご新聞」が並ぶ。そのほかの資料では、絵本やマンガ、小説、アート本、図鑑など、幅広いジャンルの本を選んで展示する。
もう一つのコーナーでは、やなせたかしさんが編集長を務め、サンリオが出版した雑誌「詩とメルヘン」や、出版などサンリオのさまざまな文化事業に迫る「サンリオ出版大全」、サンリオキャラクターのデザインブックなどを展示する。資料の貸し出しはしていないが、館内で読むことができる。
大澤さんは「古い時代の物もあるので、私これ持っていたなど、懐かしみながら見てもらえたら」と話す。
開館時間は9時~17時。月曜休館。入館無料。2月12日まで。