
「第42回布施土曜夜市」が7月26日、近鉄布施駅南北の商店街で始まった。
布施の商店街を知ってもらい、日頃から足を運んでもらうきっかけにし、日頃から世話になっている客や子どもにも遊んでもらおうと、駅周辺の商店街と小売店が企画した同イベント。1980(昭和55)年に始まり、毎年7月後半から9月初旬の隔週土曜に開催し、布施の夏の風物詩として定着している。
布施商店街連絡会会長の加茂守一さんは「露店業者を入れると子どもが遊ぶ遊戯屋台の値段が高くなったり、くじ引きも当たりにくくなったりしてしまう。毎年、商店街の組合員が模擬店を用意し、子どもの小遣いでも楽しめるよう値段は安く設定し、くじ引きも当たりが出やすいようにするなど工夫している」と話す。
以前は商店街組合員や店舗が遊戯屋台なども運営していたが、近年では店主の高齢化や店の入れ替わりなどで人が足りず、商店街でアルバイトスタッフを雇って運営しているため、以前よりは遊戯屋台の数が減っているという。「代わりに自分の店の前で食べ物や飲み物を販売する店が増え、大人も楽しめるブースが増えた」と加茂さん。
7月26日は、今年1回目の土曜夜市を開催した。「街の駅 クレアホール・ふせ」(東大阪市足代北2)前は、スーパーボールすくいやダーツなどを楽しむ子どもたちでにぎわい、向かいにあるうちわに似顔絵を描くブースには列ができていた。飲食店の前ではさまざまな料理やドリンクが販売され、19時台はアーケードの下を人が埋めつくしていた通りもあった。
1回目の開催を終え、加茂さんは「今年は暑さのせいか、商店街の人も疲れていた。地元の人間が商売関係なく、ワーッと頑張らないと祭りは盛り上がらない。同じ大阪で世界の博覧会が開催されているので、一緒に盛り上がっていきたい」と意気込む。
今後の開催日は、8月9日・23日、9月6日。今年は東大阪エンジョイ・スポーツ3Daysの開催に合わせ、布施駅北側商店街のみ10月12日にも開催する。開催時間は18時~21時。