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大阪樟蔭女子大学で化粧ファッション学科「卒展」 ドレスや研究発表など143点

子ども服からウエディングドレスを製作した辻井晴夏さん

子ども服からウエディングドレスを製作した辻井晴夏さん

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 大阪樟蔭女子大学学芸学部化粧ファッション学科の卒業研究展示会「卒展」が1月19日、大阪樟蔭女子大学(東大阪市菱屋西4)記念館で始まった。

さまざまなテーマのドレスが並ぶ

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 同大学は、ファッション・化粧・美容の3領域をトータルに学ぶことができる国内唯一の4年制大学で、現在15の研究室がある。同展では、143人の学生が製作したドレス、ヘアアレンジ、ネイル、写真集、研究発表パネルなどを一般公開する。

 ジャンルは、色彩、縫製、服飾史、心理学、ビジネス、身体社会学、化粧化学、環境問題など多岐にわたっており、「琉球紅型(びんがた)における紋様の様式と役割の変化」「花魁(おいらん)の装いと花魁社会の研究」「高齢女性に向けた健康寿命を延ばすための衣服の提案」「ファストファッションとスローファッションの共存生活」「エコパッケージのデザイン」など、時代や社会情勢を鑑みた研究内容のパネルや制作物が並ぶ。

 「成長の記憶を纏(まと)う衣服-子ども服からウエディングドレスへのアップサイクル提案」をテーマにした被服構成学研究室の辻井晴夏さんは「母が子供服を残しておけばよかったと言っていたのを思い出し、後悔することなく子供服を残す理由になる」とテーマを決め、ロンパース2着を使った3歳児のおでかけ用ワンピースと、新生児用セレモニードレスを使ったウエディングドレスを製作した。

 「ワンピースはボレロ型だが子ども用なので着脱が簡単にできるデザインにした。ロンパースは使用できる面積が少なくデザインに制約があったが、なるべく原型や雰囲気を残したかったので、ロンパースと分かってもらえるデザインにし、つけ襟にはスタイを使った。ウエディングドレスの上の部分はセレモニードレスをそのまま使い、スカート部分には子供服のような雰囲気を保(たも)てるよう、ガーゼ素材を合わせた。できるだけ元の生地だけを使って作りたかったので、あえて装飾を付けたり華やかにしたりしないようにした」と話す。

 「新たなメイクアップ技法の提案~絵画技法を参考に~」に取り組んだ「メイクデザイン研究室」の井上葵子さんは「昔から絵を描くのが好きで、メークもアート系のメークに興味があったので、アートメークの提案ができればとテーマに選んだ」と話す。作品には、モネの「睡蓮(すいれん)」、いわさきちひろさんの「花の精」、茂木千鶴香さんの「竹」をモチーフに選んだ。

 「油絵、水彩画、日本画、それぞれの絵画技法の特長を生かした。水彩画や日本画の紙ににじむ感じを肌の上で表現するのが難しかった。絵画をモチーフにしたと言わなくても作品が分かるような完成度になるよう、力を入れた」と井上さん。

 化粧ファッション学科の岸本泰蔵教授は「研究室が15あるのでバラエティーに富んでおり、学生がテーマを決めているのでそれぞれの思いが感じられる。学生自身の発表の場ではあるが、地域の人やこれから入学する生徒、企業の方にも見に来てもらいたい」と話す。

 開催時間は10時~16時(最終日は12時まで)。日曜休館。1月26日まで。

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