近畿大学東大阪キャンパス(東大阪市小若江3)で3月25日と26日の2日間、大阪府布施警察署による自転車の模擬取り締まりが行われた。
自転車に関する改正道路交通法の施行により4月1日から青切符制度(交通反則通告制度)が導入されるのを前に、学生を対象に自転車の交通ルールの理解と周知を目的とした模擬取り締まりを近畿大学と大阪府布施警察署が企画。同大学東大阪キャンパスには、3カ所合わせて約4900台分の駐輪スペースがあり、自転車通学の学生も多いため、大学はこれまでも布施警察署に監修を依頼し、交通ルールや違反例などをまとめたSNS動画やコラムを制作して学生向けに発信してきた。
布施警察交通課によると、これまでは自転車の酒酔い運転・酒気帯び運転、携帯電話の使用、ひき逃げなど、重大な違反や交通事故を対象に赤切符を交付したが、今回の改正では、交通事故の抑止や安全運転の遵守を目的に、信号無視や通行区分違反など、これまで自動車やバイクにしか適用されていなかった重大な事故につながる恐れのある違反行為に青切符を導入し、反則金を科す。赤切符は刑事手続で処理するが、青切符は反則金の納付をすれば刑事処分なしで終了する。基本的にはこれまで同様、現場での指導・警告を行うが、悪質な場合や危険な違反の場合は青切符を交付する。対象は16歳以上。
対象となる違反行為は113種類で、走行中の携帯電話使用は反則金1万2,000円、逆走や歩道通行などの通行区分違反、信号無視はそれぞれ同6,000円、傘差し運転やイヤホンの使用はそれぞれ同5,000円、指定場所一時不停止は5,000円など。
模擬取り締まりは東大阪キャンパス内を通行中の自転車に対して行われた。警察官がスマートフォンの使用や並走、傘差し運転、イヤホンを使っていた学生などを呼び止め、道路交通法改正について書かれたリーフレットを見せながらルールについて説明し、指導した。指導を受けた学生は「イヤホンを着けているだとか、ライトを点けていないのは違反だとは知っていたが、傘差し運転が違反だとは知らなかった」などと話していた。
交通課の種村文宏警部補は「交通事故そのものは減少しているが、自転車の事故は横ばいで減らないため、事故を減らすために青切符が導入された。交通ルールは以前からあるものだが、知らない人が多い。学生はながらスマホが多いが、反則金が一番高いのはそれだけ危険だということなのでルールを守ってほしい。努力義務ではあるがヘルメットも着用してほしい」と話す。