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東大阪で小学生考案「行きますよランプ」試作会議 商品化に向け着々と

試作品を自転車に装着して確認するプロジェクトメンバー

試作品を自転車に装着して確認するプロジェクトメンバー

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 「カワキタ」(東大阪市荒川2)で11月30日、「第2回 大切な誰かのために考えた発明品アイデアコンテスト」受賞作品の商品化に向けた試作会議が行われた。

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 東大阪市内で開発した製品の魅力を都市ブランドとして発信する「東大阪ブランド推進機構」が市内在住・在学の小・中学生を対象にアイデアを募った同コンテスト。

 昨年行った第1回コンテストでは市内製造業20社以上が技術を持ち寄り、試作品を作り受賞者に進呈した。第2回は商品化を前提に審査を行い、英田北小学校5年の馬渡日菜子さんが考案した、自転車用の方向指示器「行きますよランプ」が最優秀の「東大阪ブランド賞」を受賞した。

 商品化に向けたプロジェクトでは各社の代表が集まり8月から会議を重ね、前回行われた11月2日の会議では試作を持ち寄り、具体的な方向性を決定。その後メンバーはSNSなどを通じて議論を交わし、30日の試作会議に臨んだ。

 会議では前回のディスカッションを振り返り、「両手を離さずにスイッチを押す」「お父さんやお母さんでも取り付けられる」「目立ち過ぎない」「東大阪は無灯火が多い。東大阪ブランドが作る製品として、方向指示器だけでなくマナー向上や意識付けはできないか」などの事項を確認した。

 馬渡さんにも協力依頼し、小学1年生~6年生が乗っている自転車のサイズや前かご、荷台の有無を調査した結果を踏まえ、中心ターゲットに据える小学校高学年は荷台のある自転車に乗っていることが多いことから、後ろのランプは荷台に取り付けることに決定した。その後、今回の会議までに出たライトのパターンを確認するため、試作品を自転車に装着して確認し、設計やデザイン、パーツ製作などの役割を決定して会議を終えた。

 カワキタの河北一朗社長は「まだまだやることが多いが、だいぶ方向性が決まった。ここからは早いのでは」と話す。

 次回は発案者の馬渡さんや保護者も交えた会議を行う予定。

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