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田辺聖子文学館がジュニア文学賞52作品の入賞者発表

「第9回 田辺聖子文学館ジュニア文学賞」の入賞者を発表

「第9回 田辺聖子文学館ジュニア文学賞」の入賞者を発表

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 田辺聖子文学館(東大阪市菱屋西4、大阪樟蔭女子大学内)が2月22日、「第9回 田辺聖子文学館ジュニア文学賞」の入賞者を発表した。

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 同大学の前身の樟蔭女子専門学校国文科を卒業した作家・田辺聖子さんに関する研究機関、資料館である大阪樟蔭女子大学田辺聖子文学館が主催する文学賞。表現力豊かな若い世代の育成事業の一環として、全国の中学生・高校生を対象に、読書・文化活動の発展向上に寄与することを目的に2008年、同賞を創設した。

 今回からは、小説、エッセー、読書体験記の3部門での募集で、応募総数は5184点。同館館長で審査委員長の中西進さんや田辺聖子さん、林真理子さん、小川洋子さんが審査員を務め、52作品の入賞が決まった。

 各部門の最優秀賞受賞者の中から中学生・高校生の部各1人を選考する「田辺聖子賞」は、中学生の部で、東京都・田園調布学園中等部3年生の渥美里々花さん(読書体験記部門)、高校生の部で、兵庫県立須磨友が丘高等学校3年生の小原栞さん(エッセー部門)が受賞した。

 選考を振り返り、読書体験記部門中学生の部・選考長の中西さんは、太宰治の「人間失格」を読んだ渥美さんの感想文について、「さまざまに思いめぐらす過程が面白く、すぐれた文章だった」、エッセー部門高校生の部・選考長の小川さんは、小原さんの「母と肉じゃが」について、「お母さんがただ恋しいという小原さんの思いが真っすぐに伝わってきた」と話す。「来年もまた応募してみようと思われる皆さんは、どうかうまく書こうとしないで、エネルギッシュに破綻してほしい。それは若い時にしかできないことだから」とエールを送る。

 読書・文化活動の向上推進に尽くし、特に優秀な成果を上げた学校を表彰する「学校賞」は、文部科学大臣賞に甲南女子中学校と兵庫県立須磨友が丘高等学校(共に兵庫)、文字・活字文化推進機構賞に、お茶の水女子大学附属中学校(東京)と愛知県立天白高等学校(愛知)が選ばれた。

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