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大阪商業大学学生が小冊子「布施って意外と…」制作 学生目線で街を紹介

布施商店街連絡会の加茂守一さん(後列左)、加藤司教授(前列左)とゼミ生

布施商店街連絡会の加茂守一さん(後列左)、加藤司教授(前列左)とゼミ生

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 大阪商業大学(東大阪市御厨栄町4)の学生が取材・編集した布施を紹介する小冊子「若者目線のFUSE・商店街使い倒しガイド 布施って意外と…」が完成し、3月5日、掲載店各店に配布された。

掲載店舗に冊子を配布

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 総合経営学部の加藤司ゼミでは前年度、布施駅周辺の商店街の現状を把握するため、布施商店街連絡会の加茂守一さんを招き商店街の課題などについて話を聞いたほか、商店街を視察するなどして活性化案を検討。商店街の利用者は年配の人が多く、若者の姿が少ないという印象を受けたことから、学生目線で魅力的な店舗を紹介する、若者をターゲットに据えた小冊子の制作に取り組むことに決めた。

 巻頭では、第36回布施戎2017年度ミス福娘の嶋本有那さん、加茂さん、ゼミ生による座談を掲載。堺市に住む嶋本さんが感じた布施の良さや、加茂さんが考える後継者不足や空き店舗など商店街の問題、学生がなぜ商店街に行かないのかなどをテーマにする。

 「布施駅界隈(かいわい)のおすすめ26店」では、学生が実際に街を歩き、各人が薦めたい店をピックアップして、取材した内容をもとに学生が書いた店舗紹介文とお薦め商品、写真、店舗情報をまとめる。飲食店と非飲食店に色分けし、マップも掲載した。飲食店はラーメンやピザなど比較的若い層の利用が多い店から、日本料理、40年続く老舗喫茶店まで、食物販・専門店では、漬物店や青果店、昔ながらの玩具店など、幅広いジャンルの店を選んだ。

 商業科4年の中尾慶風さんは「気になった店に食べに行って掲載店舗を決めた。取材の許可取りや取材など何回も店に行くことや補助金の申請作業が大変で、簡単そうなことでも一つやり遂げるのは難しいことだと感じた」と振り返る。完成した冊子を受け取った韓国料理店「オアシス」(長堂1)のマスター・仁木正明さんは「最近どの店も寂しくなってきているのでこういう取り組みはありがたい」と目を細めた。

 冊子はA5判16ページ。掲載店舗で配布するほか、商店街のラックなどに設置する予定。

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