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東大阪・旧河澄家で折染めワークショップ 開いて初めて分かる模様楽しむ

伊藤千晶さん(左から3番目)と参加者

伊藤千晶さん(左から3番目)と参加者

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 東大阪市指定文化財の旧河澄家(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で2月19日、企画展「型絵染展」が始まり、和紙を折り畳んで染める「折染め」のワークショップが開かれた。

参加した親子

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 講師を務める染色作家の伊藤千晶さんは、1932(昭和7)年築の古民家「菱屋西 染め色遊び」(菱屋西1)を拠点に、型染め教室や児童向けの染色ワークショップ、着物体験などを展開。市内で開かれた出張染色ワークショップを体験した同館学芸員の松澤加弥さんが、「染めは日本文化の一つなのでここで開催してもらいたい」と依頼し実現した。

 ワークショップでは、「折染めは開いてみるまでどんな模様が出るか分からないのが面白い」と魅力を伝え、書画を書き損なったものなど反古(ほご)紙にもう一度命を吹き込むものとして書が書かれた和紙を使い、繊維を染める染料を使い体験。正方形や正三角形、直角三角形など型を選んで紙を折り、「絵の具には無い色を作ってほしい」と3原色の染料を用意して、色を混ぜ合わせる相性や濃度などについて解説した。

 色ができた後には折り畳んだ角や辺に好きな色を染ませ、水気を吸い取り、順に開いて作品を発表。「きれい」「チェック柄になっている」「思ったより薄かった」など、開いて初めて模様が見える瞬間を互いに楽しんだ。

 子どもと一緒に参加した女性は「お母さん同士のサークルでイベントがあることを知り、ベンガラ染めや草木染のワークショップに参加するなどしているので興味があって来た。子どもでも気軽に参加して一緒に色で遊べるし、シンプルだけど全部違う柄ができて面白かった」とほほ笑む。

 館内では、伊藤さんの屏風(びょうぶ)に型染めした作品や、型染めの道具などを展示。期間中、2月23日(10時~)、3月10日(10時~・13時~)にワークショップを開く。参加費は300円。定員は各回8人。

 開館時間は9時30分~16時30分。月曜休館。入館無料。3月10日まで。

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