日本文化体験施設「古民家すたじお わが家」(東大阪市玉串元町2、TEL 090-6124-8057)がオープンしてから2カ月がたった。
同施設代表の中島辰巳さんの職業はフォトグラファー。日本の文化を体験する外国人観光客の同行撮影をする中で、「宿泊できる施設で日本文化の体験ができるところは少ない。古民家に泊まって体験もしてもらい、写真を撮ってお土産に持って帰ってもらえたら」と、2~3年前から思うようになり、物件を探していたという。
思い描いているような古民家はなかなか見つからなかったが、空き家の期間が長くリノベーション可能の賃貸物件が見つかり、仲間とともに1年半をかけ古民家を再生。宿泊、写真スタジオ、日本文化体験を兼ね備える施設に改修した。同施設は住宅宿泊事業法(民泊)の届出施設でスタッフが常駐する。
客室は1階に1室、2階に3室を備え、1棟貸し利用にも対応する。現在の利用料金は、1部屋4,000円~5,000円、1棟貸し1万2,000円。交流スペース、キッチン、トイレ、バスルームの共用設備がある。1階のキッチンのテーブルはお好み焼き用の鉄板が付いており、フリースペースではいろりを囲み鍋や焼き魚などを楽しむことができる。庭にはバーベキュースペース(1,000円、4月~10月)を設ける。
大人用と子ども用の忍者の衣装も用意し、手裏剣や吹き矢体験を用意する。「現在、外国人宿泊客だけに忍者体験を提供しているが、今後は予約制で体験メニューとして提供していきたい」と中島さん。
撮影スタジオは、ウェディングの前撮りなど中島さんが撮影するスペースとして使うほか、貸しスタジオとしても営業する。最近は和装コスプレイヤーなどが使っているという。使用料は2,000円~。
中島さんは「日本文化体験は忍者体験をメインに、かまどでの調理や和装、お茶など、古き日本の文化を伝えるワークショップなども展開していきたい。8月には地域の子ども向けに夏祭りを開き、昔の遊びを体験してもらいたい」と話す。