東大阪市役所本庁舎で7月23日、職員らによる打ち水活動が行われた。
ヒートアイランド現象の緩和や空調設備への負荷の低減を目的に、2007(平成19)年から始まった同市の打ち水活動。市民への環境意識啓発、職員の意識向上の取り組みとして、毎年7月下旬から8月初旬ごろに行っている。
23日に行われた打ち水活動には、野田義和東大阪市長、市のマスコットキャラクター「トライくん」のほか、ラガーシャツを着用した職員有志約65人が参加。
開始前に野田市長は「大阪はまだ梅雨が明けていないが、今年もこれから暑い夏を迎える。打ち水はある意味原始的な方法だが、地球の環境を考えるときに昔はどうしていたんだろうと振り返る必要がある。打ち水や風鈴の音色を積極的に利用するのもいい考えでは。市役所でやっているので、うちでもやってみようと広がれば」と話し、工業用水を使って打ち水を開始。31度だった周辺気温は打ち水後、30度に下がった。
今年も川中邸(今米)の屋敷林の保全・整備活動に取り組む今米緑地保全会から竹材の提供があり、市では竹の水鉄砲を製作。打ち水活動のキャラバン隊が訪問する市内の保育園に進呈し、園児たちに今後、水鉄砲を使った打ち水をしてもらう予定という。
市では打ち水を行っている写真を募集しており、送られた画像はウェブサイトで紹介する。