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東大阪の「wine&food buca」開店12年 リクエストに応じメニューにない料理も提供

店主の岡田大輔さん

店主の岡田大輔さん

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 近鉄奈良線・河内小阪駅近くの「wine & food buca(ブカ)小阪店」(東大阪市御厨栄町2、TEL 06-6785-6772)が3月19日、開店12年を迎えた。

「野菜を使った温かい料理」でリクエスト

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 店主の岡田大輔さんは、市内のイタリアンレストランや洋食店、カフェなどで働き、「次に自分で店をするか、違う店で働くか」と迷っていた時に、客として通っていた現小阪店の場所にあったベーグルカフェが閉店することを聞いた。小学生の頃から、「僕やったらこうするのに」「こんなやり方があるんや」などシミュレーションするのが好きで、「自分がここで店をしてお客さんが来ている想像ができたから」と、2008(平成20)年3月19日に店をオープンした。

 店名の「buca」は、「穴、洞穴」の意味。「料理雑誌で見た湾岸の廃倉庫を使ったブカディなんとかってお店の雰囲気が隠れ家っぽくていい、bucaという名前がかわいいと思った」と言い、「隠れ家的な店で、とっておきの店、人に教えたくない店にしたい」と名付けたという。

 小阪店はカウンターのみ8席で、4年前にはカウンターとテーブル席18席を設ける布施店(足代北1、TEL 06-6788-6551)をオープン。「終電で帰ってから地元で飲んで帰れる店が少ない」ことから、小阪店は翌1時30分まで、布施店は翌3時まで営業する。客単価は、小阪店=3,000円、布施店=4,000円~5,000円程度。

 料理は、タパス(400円~)、ピザ、パスタ(以上1,200円~)、一品料理などのイタリアンをベースにしたメニューをそろえるが、ほかにも野菜を多くそろえ、「しゃべりながらリクエストを聞きながら作るのが楽しいし、たぶんお客さんも楽しんでくれている」と、ジュニアベジタブル&フルーツマイスターの資格を生かし、メニューにない料理を提供。食材や調理法などのリクエストに応え、「気取った感じではなく、気軽に食べれて家で作れそうな料理を提供している」という。現在、岡田さんは布施店で料理を提供しているが、仕込みは布施店で行い、ピザ生地など小阪店でも同じものを使って料理を提供する。

 13年目を迎え、「自分は毎日同じことをしているので年月の実感はないが、お客さんが連れてきた小学1年の子が中学生になっていたり、高校生だった子が『大ちゃん1杯飲んで』と言ってくれたりすることで実感している」と岡田さん。

 「レストランの『回復させる』という意味の通り、入ってきた時より元気になって帰ってもらいたいという思いを持ちながら、メニューやお酒の勉強など、優先順位的に今できていないことを、もっとわがままにやっていきたい」と話す。

 営業時間は、小阪店=19時30分~翌1時30分、日曜定休。布施店=18時30分~翌3時、火曜定休。

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