大阪府立中央図書館 ライティホール（東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170）で11月20日、第2回府民講座「朝井まかて先生　講演会＆サイン会」が開催される。

　府民の多様化・高度化した学習ニーズに応え、広く生涯学習の機会を提供するため年間5回ほど企画する同館の府民講座。第一線で活躍する研究者らを招き、生涯学習拠点施設としての図書館をアピールして利用者の増加を目指す。

　今回は、大阪・羽曳野市出身の小説家・朝井まかてさんの講演会を企画。朝井さんは、歌人・中島歌子の一生を描いた「恋歌」（講談社）で2014年に第150回直木賞を受賞、「阿蘭陀（おらんだ）西鶴」（講談社）で第31回織田作之助賞を受賞した。

　江戸娘と大坂の青物問屋の若旦那との恋模様を描いた「すかたん」（講談社）は、大阪に縁のある作家や大阪を舞台にした作品を対象に「Osaka Book One Project」が選ぶ「大阪の本屋と問屋が選んだほんまに読んでほしい本」の第3回受賞作。第1回は高田郁さんの「銀二貫」（幻冬舎時代小説文庫）、第2回は三浦しをんさんの「仏果を得ず」（双葉社）が選ばれた。同プロジェクトでは、大阪発のベストセラーを生み出すとともに、選ばれた書籍の販売収益の一部を使い、社会福祉施設を通じて児童養護施設へ本を寄贈している。

　講演会では、「すかたん」に出てくる「なにわ野菜」や大阪の「いいところ」、Osaka Book One Projectなどについて話をする予定。来場者からの質問にも答えるという。講演会終了後には、当日販売する書籍の購入者を対象にしたサイン会も行う。

　開催時間は18時～20時。入場無料。申し込み方法はホームページで確認できる。