東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南1)第1グラウンドで11月16日、東大阪市内小学校の卒業アルバム用の記念撮影が行われた。
東大阪市では、新型コロナウイルス感染症の影響で学校行事が中止や縮小になったことから、市内の小中学校に撮影場所として同ラグビー場を提供する取り組みを今月9日に開始。市内13の小学校と1校の中学校が希望し、順次撮影を行っている。
16日には、市立八戸の里小学校6年生の2クラス、61人が撮影に参加。北側スタンドの710インチの大型ビジョンには6年生が考えたスローガンと学校名を表示し、グラウンド内の人工芝エリアやメインスタンド、北側スタンドなどで写真を撮影した。撮影の後は、昨年のラグビーワールドカップで選手が使用したロッカールームや花園ラグビーミュージアムを見学し、楽しんだ。
同小学校の植村佳央校長は「広島への修学旅行は日帰りで京都に、体育祭は規模を縮小して体育参観となった。何らかの形で子どもたちの思い出に残ることができないかと考えていたところ、市が準備してくれたので参加した。10年後、20年後に振り返ってアルバムを見たときに悲しくならないように、できるだけのことをしてあげたい」と話す。今年は市全体の小学校陸上記録会は中止となり、今月、同じ中学校区の3校だけに縮小して開催することが決定したことから、同校では思い出になるようにと、記録会で着用するそろいのTシャツを作り、写真撮影もそのTシャツ姿で行った。
撮影に参加した6年生の吉冨結里さんは「ラグビー場に入ったのは初めて。選手が使ったロッカーとかを見れてうれしかった。いつもの6年生が撮れない場所で撮影できて特別感がある」、桑畑翔君は「初めて入ってこんなに広いんだと思った。とてもうれしい。いつもの年と違うところもあったけど、次は中学生だから頑張ろうと思う。中学に入るのが楽しみ」と笑顔を見せる。