石切参道商店街が現在、案内所の設置や手荷物預かりを行う「石切参道おもてなし活動」を週末限定で実施している。
石切劔箭神社(東石切町1)から近鉄奈良線「石切駅」へと続く同商店街。幅が狭く曲がりくねった商店街には、食物販店や衣料品店、飲食店、漢方薬、占いなどの店が約1キロにわたり並ぶ。参拝客や観光客、ハイカーなどさまざまな人が訪れ、正月や神社の祭礼の日などは多くの人でにぎわっている。
神社最寄りの近鉄けいはんな線「新石切駅」と、商店街の反対端近くの同奈良線「石切駅」までは標高差が約100メートルあり、急な坂道が続く。同商店街の調査では、石切駅から商店街を通り、神社を参拝して新石切駅へ帰る「下り」のルートを利用する人が多く、石切駅から来た参拝客は、「参拝の後に買い物をというが上までまた戻っては来ない」という。
そのような商店街側の課題と「商店街で買い物をより楽しんでもらいたい」との思いから、「平成27年度東大阪市商店街コンシェルジュ事業」の助成金を活用し、石切劔箭神社への参拝が増える正月前後の3カ月の土曜・日曜・祝日に限定し、「おもてなし活動」を実施。参道の上端と、下端の神社正面東側の2カ所に案内所を設置し、各店の特徴を書いたファイルを自由に見られるようにするほか、女性部が今年作成したマップの配布、手荷物預かりなどのサービスを展開している。
店頭に「おもてなし活動参加店」と書かれたちょうちんを掲げる93店舗では、購入済みの商品を各案内所まで運び預かるサービスを展開。「年末年始の買い物など荷物が増える時期に、手ぶらでお参りし、後から受け取れるサービスを利用してもらいたい」と同活動統括責任者の寺田さん。
活動時間は10時~16時。活動日は来年1月31日までの土曜・日曜・祝日(1月1日~15日は除く)。