近鉄大阪線俊徳道駅、JR俊徳道駅近くに3月10日、「アジアごはん バナココ」(東大阪市横沼町2、TEL 06-7410-7324)が移転オープンした。
「アジア旅行が好きでアジア料理が好き」という石田純平さん、知子さん夫婦が経営する同店。2018(平成30)年10月、大阪商業大学近くに日本の人が食べやすいようアレンジしたアジア料理を提供する「アジアンビストロ バナココ」をオープンした。当初はディナーをメインに営業していたが、2019年10月、「アジアごはん バナココ」に店名を変え、カフェにリニューアルした。
純平さんの伯母は以前、日本料理店をしており、その空いた店を改装し、移転。日本料理店のテイストを生かしながら壁や木材の色を塗り替え、「ビーチにぼそっとある感じの古民家風の店をイメージした」と知子さん。店内のカウンターは4席で、現在は新型コロナウイルス感染防止のため1組ずつの利用としている。
同店では、タイ、台湾、インドネシア、マレーシア、シンガポール、韓国など11の国・地域の料理を提供。小阪に店を出す前は沖縄県名護市でアジアン居酒屋を経営しており、「その時に使っていたやんばる豚がおいしくて今も取り寄せて使っており、野菜は近郊の新鮮なものを使っている」という。
21種類あるプレートメニュー(1,100円~)は、メイン、前菜2種、生春巻きまたは揚げ春巻き、サラダがセットになったもので、「ナシゴレンや魯肉飯(ルーローハン)が人気」と純平さん。トムヤムクン(1,012円)やマレーシア風レモンチキン(748円)、サラダなどアラカルトメニューも多く、知子さんの同級生が経営する岡山の酪農家直営ジェラート店「イタリアンジェラート LATTE(ラッテ)」のジェラートを使った「季節フルーツと杏仁豆腐のパフェ」(858円)など、スイーツも用意する。
移転後はカフェメニューを強化したといい、無農薬国産レモンを使う自家製レモネードや、和歌山県産のショウガとオリジナルスパイスで作る自家製ジンジャエール(以上462円)、中国茶・台湾茶などのメニューを増やした。12種類の弁当やカレー、麺類、丼、アラカルト、スイーツ、タピオカドリンクなど、多数のメニューがテークアウトでき、電話での事前予約を受け付けている。
店内では、「ハードパンが好きで焼きたてを食べたいが近くに店がない。ハードパン好きの人にも来てもらいたい」と、国産小麦、天然酵母、水、塩、モルトだけをこね上げたパン生地を使った10~12種類のパンの販売も行う。焼き上がりは13時ごろ。
移転オープンして間もないが、「以前のお店の常連さんや、外食を不安に思っているが1組の利用なので安心という夫婦や親子連れの方が来てくれている。近所の人はテークアウトの利用が多い」と知子さん。「アジア料理という変わったものだが、地域に溶け込み愛されるような店になれれば。住宅街なのでのんびりしてもらい、旅行気分で次ここに行きたいねなど話しながら食べてもらいたい」と話す。
営業時間は10時30分~19時。日曜・月曜・祝日定休。