「お菓子の工房 Calinrine(カランリーヌ)」(東大阪市池島町3、TEL 072-985-1381)が5月22日、新商品「マリトッツォ」「ショコラッツォ」の販売を始める。
オーナーシェフの丹後光男さんと妻の陽子さんの2人で営む同店。ショートケーキや焼き菓子のほか、「花園ぷりん」「花園ラグビーショコラ」「東大阪黄金カステラ」など、ご当地スイーツの開発も手掛ける。
陽子さんは3月ごろ、まだはやっていなかったというイタリア・ローマの伝統パン菓子「マリトッツォ」が気になり、カフェで売っているマリトッツォを買って帰ったという。光男さんは当初、興味を持っていなかったが難波で買ったマリトッツォがおいしく、「ケーキ屋の方がクリームやアレンジができる」と商品化を決めた。
光男さんはホテルで修業していた際にパン作りも行っていたが、「地元のパン屋さんと一緒にやる方が面白い」と、催事出店などで面識があり、よくパンを買いに行っていたベーカリートレント(岩田町3)に声を掛けコラボ企画が進んだ。
新商品は、「マリトッツォ」(380円)、「ショコラッツォ」(430円)の2種類。
「生クリームは、食べたときにミルキーで軽く、後で重くならないクリームにしたいと、さまざまなメーカーのサンプルを取り寄せて試した。生クリームをあまり食べない人にも食べてもらいたい」と陽子さん。チョコレートは、ケーキに使っているもので「安っぽくならなくて食べやすいチョコレートクリーム」と光男さん。
ローマ発のマリトッツォはブリオッシュにクリームをサンドしたものだが、「生地自体はコッペパンに使っているものと同じで、生地に麹(こうじ)を使っているためブリオッシュに近い系列なので応用した」と、ベーカリートレントの下村勝哉さん。「柔らかくて甘みがあり、冷やしても常温で置いておくと、また柔らかくなる。大きさや柔らかさ、冷やしても大丈夫な生地などのリクエストがあり、湿度の関係で焼き上がりの大きさが変わるので、1グラム単位で試作を重ねた」と明かす。
試作品の写真をSNSに投稿したところ、「食べたい」「ありがとう」「買いにいく」など多数のコメントが寄せられ、後日、販売日を投稿するとその日のうちに予約で完売した。5月22日・29日分は完売。次回販売は6月12日で、その後は隔週土曜に販売する予定という。