企画展示「おりがみ展」が6月22日、東大阪市指定文化財の「旧河澄家」(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で始まった。
折紙創作家で日本折紙協会講師の坂上慧ミ子(えみこ)さんと、坂上さんの生徒の作品を展示する同展。坂上さんは、日本の伝承文化である折り紙を四角の紙から創り出す芸術品と捉え、東大阪の市民講座や市内小・中学校への出張講習など地域で講師として活動するほか、各地への出張指導などを通じて折り紙の魅力を伝えている。
会場には、額装32点、色紙など23点のほか、花や動物、小箱など、小さな作品がずらりと並ぶ。和紙や折り紙を、折る、畳む、つぶす、膨らますなど、さまざまな技法を組み合わせて作品のパーツを創り上げ、「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」や「風神雷神」をモチーフにした作品や、紅葉、藤、梅など、季節の花の作品などを飾る。
この1年は新型コロナウイルス感染症の影響で講習などの活動ができなかったため、「作品の数も多く、凝った作品が多い」と同館の珠久真里子さん。
6月27日には、坂上さんによる折り紙創作に関する講演と実演を行う講習会も開催する。
珠久さんは「これまでの折り紙のイメージをくつがえすような、かわいく美しい作品が並んでいる。こういう時期なので、色とりどりの作品を見て少しでも笑顔になってもらえたらうれしい」と来場を呼び掛ける。
27日に開く講習会の開講時間は13時~15時。対象は中学生以上。参加無料。旧河澄家の開館時間は9時30分~16時30分。月曜休館。入館無料。