大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階小説読物室前で現在、2015年に亡くなった作家の作品や関連資料を集めたコーナーを展開している。
直木賞やノーベル賞など、毎月テーマを決め行う同スペースでのトピック展示。12月は今年1年を振り返り、2015年に亡くなった作家14人の作品や資料の中から、貸し出し可能である昭和30年以降に発行された約800点をピックアップした。
同コーナーには、評論家で哲学者の鶴見俊輔さんや歴史小説・推理小説家の陳舜臣さん、芥川賞作家で文化勲章受章者の河野多恵子さんらの作品が並ぶ。スペースが限られているため、同コーナー近くのカウンターでも扱う。
今月5日からは水木しげるさん、同13日からは野坂昭如さんの作品も特集。「水木さんの漫画はあまり収集していないが文庫タイプのものや妖怪関連の書籍、対談が収められたものなど、野坂さんは作品が多いので、小説と随筆に絞り約130冊を集めた」という。作品の一部は「こども資料室」でも展示する。
「特集をすると普段の5倍ぐらいの貸し出しがある」といい、貸し出し中の作品も多い。同館の担当者は「普段は地下書庫に納めていて表に出していない本も置いているのでぜひ利用してもらいたい」と話す。
開館時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。毎週月曜・第2木曜、12月28日~1月4日休館。今月27日まで。野坂昭如さんのコーナーのみ来年1月13日まで。