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東大阪繊維研究所が「筋肉を美しく見せるTシャツ」 元ラグビー選手と共同開発

2Lサイズの「コネクトTシャツ」を着用する南條賢太さん

2Lサイズの「コネクトTシャツ」を着用する南條賢太さん

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 ニット糸メーカー「エップヤーン」(東大阪市菱江2、TEL 072-968-8615)が現在、自社のTシャツブランド「東大阪繊維研究所」の新商品で元ラグビー選手と共同開発した「コネクトTシャツ」の先行販売をクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で行っている。

南條賢太さんと長男の幹英さん

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 国内外の大手アパレルメーカー向けにニット製品用の糸を提供する同社。Tシャツの型崩れや縮みの原因は、糸がねじれようとする力によるもので、同社では創業以来、ねじれをゼロにコントロールする「ゼロトルク撚糸(ねんし)」の技術を磨いてきた。丈夫で型崩れせず、着心地のいいTシャツを作ろうと、2017(平成29)年には高品質Tシャツブランド「東大阪繊維研究所」を立ち上げ、本社内の直営店やオンラインショップなどで販売している。

 直営店にはこれまでもラガーマンが来店することがあり、「胸や腕の太さに合わせると丈が長くなり足が短く見える」「コットンが好きだけど伸縮性のあるポリエステルを選ぶことが多い」「首が太いので喉のあたりが窮屈」など、「現役・OB問わず、自分の体形に合うTシャツが少ないと感じていることが分かった」と、同社生産管理の須磨裕樹さん。

 新商品を共同開発したのは、東大阪市出身の元プロラグビー選手・南條賢太さん。南條さんが同店を訪れたことがきっかけで、「ラガーマンをかっこよく見せる」「ラグビーを通じて子どもたちの心を豊かにする南條さんの取り組みへの協力」をテーマに、6月からミーティングを重ねてきた。

 同商品は、同社の通常商品では半円のような形をした襟の部分を円に近づけるようにして喉元にゆとりをもたせ、肩のラインを少し長くし、腕や肩の筋肉をスムーズに動かせるようにしたのが特徴。着丈は何度も試作を繰り返し、長すぎず短すぎない丈に調整。生地が厚く、伸縮性があり、肌触りの柔らかい生地で仕上げた。

 須磨さんは「筋肉量の多い南條さんをモデルにすることで、ただ大きなサイズのTシャツを作るのではなく、体の大きい人がストレス無くおしゃれを楽しめるよう工夫が必要だった。サンプルを試着してもらい、微調整を重ねることで今までにないデザインになり、性別や筋肉量にかかわらず、さまざまな体形の人がゆったりときれいなシルエットで着られるTシャツが完成した」と話す。「とにかく多様な人たちに着てもらいたい1枚。このクラウドファンディングを通じ、南條さんの取り組みが多くの方とつながることにも期待している」と支援を呼び掛ける。

 生地はコットン100%で、サイズはSS~4Lの7サイズ展開。カラーは、ソリッドとボーダーの2色。価格は9,350円。クラウドファンディングでは、先着オーダー順で割引がある。支援金から得た収益の10%は、南條さんが主宰を務める花園アスリートアカデミーでスポーツを学ぶ子どもたちの活動に寄付する。12月15日までクラウドファンディングを公開し、来年4月以降に直営店などで販売する予定。

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