東大阪市内の12の工場で11月19日・20日、オープンファクトリー「こーばへ行こう！」が開かれる。

　住工混在の街で、工場を開放するイベントを通じて企業が地域住民と触れ合う機会を創出し、何を作っているかを知ってもらおうと2018（平成30）年度に初開催した同イベント。1回目は1カ所の工場で開催し、2019年には布施の商店街に工場の機械を持ち込んで職人技を披露する出張オープンファクトリーを開催した。

　今年は東大阪市が参加を呼び掛け、16社が参加。12カ所の工場を会場に開催する。工場を活用して東大阪のものづくりを体験してもらうことで「ものづくりのまち」を発信するとともに、住工共生や人材確保につなげることを目指す。

　航空機部品などを製造するアオキ（東大阪市高井田中5）、金属の切削加工を得意とする勝井鋼業（高井田中1）、オフィス家具製造の関西オカムラ（稲田上町2）、高精度なレース車両部品などを手掛ける繁原製作所（東鴻池町5）、照明器具などを製造する盛光SCM（岸田堂西2）、ひし形金網の共和鋼業（水走5）、建築装飾金物やモニュメントを製作する野田金属工業（鴻池徳庵町）、ノースヒルズ溶接工業（菱江2）、ばねメーカーのフセハツ工業（西堤本通西1）、人形工房の松よし人形（荒川1）の10社では、工場ガイドツアーを開催する。参加無料。ノースヒルズ溶接工業以外は要予約。

　同イベントでは、15のものづくり体験ワークショップを用意。会場は各企業の工場で、参加費や開催時間は異なる。落語公演や音楽ステージ、マルシェ、グッズ販売などを行う企業もある。20日は工場間の移動に利用できる循環バスを2ルートで運行する。

　東大阪市都市魅力産業スポーツ部の西弘年さんは「近くにあって名前は知っているが、何を作っている工場か分からないという人が多いと思う。普段は見られない工場の内部を見学でき、職人から直接教えてもらえる機会もめったにないので、この機会に参加してほしい」と呼び掛ける。

　開催時間は10時～16時。