「マスターズ花園」実行委員会設立総会が2月28日、東大阪市役所で開かれた。
「マスターズ花園」は、高校ラグビーOBが再びチームを結成し、東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南1)で交流試合を行う大会。
東大阪市は、東大阪市花園ラグビー場がラグビーW杯2019の会場の一つに選ばれ、生涯スポーツの祭典・ワールドマスターズゲームズ2021関西のラグビー競技会場に決まったことから2018(平成30)年9月、高校球児が再び甲子園を目指す「マスターズ甲子園」のラグビー版「マスターズ花園」の創設を表明。ワールドマスターズゲームズ2021関西が新型コロナウイルスの感染拡大により2026年への延期が想定される中、「各自治体ができることをしよう。ほかに先駆けて開催したい」と、同大会の開催が決まった。
実行委員会は、高校ラグビーを放送する毎日放送とグループ会社のMGスポーツ、花園ラグビー場指定管理者のHOS、関西ラグビーフットボール協会、大阪府ラグビーフットボール協会、花園ラグビー場を拠点とするラグビーチーム・花園近鉄ライナーズ、ラグビー場を所有する東大阪市の7団体で構成する。
大会は公民連携で運営し、花園ラグビー場の第1グラウンドで試合を行うほか、ラグビー場内外で飲食やPRブース、スポーツ体験などでにぎわいを創出し、試合以外にも一日中楽しめるイベントを目指す。
第1回は、東大阪市が制定した「花園ラグビー週間」内の10月8日~10日に開催。8日は前夜祭として、ジャパンラグビーリーグワン・ディビジョン2の花園近鉄ライナーズのプレシーズンマッチ、9日・10日は各日4試合を予定する。マスターズ花園の参加資格は高校OBで構成するチームで、55歳以上と40歳~54歳の2区分。近畿のチームを中心に、抽選で出場チームを決める。
総会に出席した野田義和東大阪市長は「聖地花園に憧れる、いつかは花園、再び花園と思っている皆さまの思いを実現するマスターズにしたい」と話し、関西ラグビーフットボール協会の松原忠利理事長は「クラブチームなどでプレーしている人もいると思うが、花園を経験したOB、経験していないOBが集まってチームを作って大会に出るというのは素晴らしいこと。ラグビーの普及・発展につながると確信している」と期待を寄せる。