「東大阪ブランド」認定式が2月28日、東大阪市役所で行われた。
東大阪ブランドは、認定することにより製品の価値を高め、市内事業者の製品開発を促進するとともに、ウェブやイベント出展などでのPRや販路開拓につなげることを目的に発足。認定区分は「プラスアルファ」「オンリーワン」「ナンバーワン」の3つがあり、さまざまな分野の専門家で構成する認定審査委員会の審査を経て決定する。
今年は、東大阪市内にある3社3製品を新たに認定した。紙製品を扱う栄紙業(東大阪市西堤学園町1)は、紙製ハンガー「PLA FREE」がプラスアルファ(エコロジー・プラス)に認定。大王製紙(東京都千代田区)が開発した「エリプラペーパー」を使ったハンガーで、プラスチックの代替え品としてSDGsに取り組むことができる製品としてプラスアルファ製品として認定された。
栄紙業の野元義光社長は「東大阪のまちで生まれ育ったので盛り上げていきたい。紙製ハンガーを通じてSDGsに取り組むまちづくりに貢献できるよう頑張っていきたい」と意気込む。
ライラクス(荒本新町)の「DRESS GRASPER」は、釣りをする人が大きな魚を釣った際に、安全に魚を持ち上げられるフィッシュグリップ。折りたたみができて小さな魚から大きな魚まで対応でき、先がとがっているため、口を閉じている魚でもこじ開けることができる。似た商品がある中、機能性が評価されオンリーワン製品と認定された。
同社の野村幸治専務は「弊社は技術力よりアイデア、発信力に強みがある会社だと思うので、もっといろいろなものを作っていきたい」と意欲を見せる。
若井ホールディングス(森河内西1)は、くぎに糸を掛けてアートを作り出すストリングアートブランド「ネイルイット」で、「プラスアルファ」に認定された。元は、くぎやねじなど金物産業から始まった企業で、初心者でも楽しめるようにキットやデザインシートを用意する。
若井俊宏社長は「くぎやねじなど職人向けの製品を主に扱ってきた。これから幅広いユーザーに喜んでいただける製品作りに力を注いでいきたい」と話す。