「季節のスープとお惣菜のお店 Ryoko’s kitchen」(東大阪市小阪本町1)が4月6日、近鉄奈良線河内小阪駅近くにオープンした。
店主の森上玲子さんはフリーランスの料理研究家で、雑誌のフードスタイリングや企業のレシピ開発などを手がけるほか、2007(平成19)年からは料理教室「玲子さんちの一品・十杯・百笑」を主宰。専門学校で農業を学ぶ学生に講師として授業をしたり、アウトドアメーカー主宰のイベントではアウトドアクッキングの講師を務めたりするなど、多方面で活躍する。
開店の理由について、「料理に関するさまざまな活動をする中、農家や畜産農家、蔵元など、いいものを作る生産者とのつながりができて情報が集まっているのに、料理教室で伝えるだけではもったいない。その発信の場所になればと店を開いた」と森上さん。「東大阪のブランド豚『なにわポーク』は、東大阪の人でも知らない人が多いし、近くの八百屋さんや豆腐屋さんもいいものがあるので総菜などに使っている。お互いに活性化できれば」と話す。
なにわポークの自家製ハム(ロース・モモ、100グラム600円)、オーストラリア産プレミアムナチュラルビーフのローストビーフ(100グラム=800円)、ピンクと白のマッシュポテト(300円)、泉州なすの麹(こうじ)漬け(500円)など、7種類程度の総菜を用意。スープは、ビーフシチュー(800円)、本日のスープ(400円)。スープ付きのデリセット(1,000円)は1日10食限定で、店内飲食の場合は予約が必要。
「女性が好きそうな、かわいくて色どりがきれいで食べて楽しくなるようなものを作りたい。スープと総菜は増やしていければ」と森上さん。紫玉ねぎ、新玉ねぎ、にんじんのドレッシング(各800円)は保存料を使わない手作りのドレッシングで、よく売れているという。「ドレッシングは野菜と麹を使っているので体にいい。総菜も含め、家で作るのは面倒というものを作っている。近くには一人暮らしの方が多く、ちょっとだけほしいという人が買っていく」と話す。
クラフトビールやワインも提供し、「今はテイクアウトがメインだが、ゴールデンウイーク明けごろから夜も営業し、席が空いていたら店内で食べたり飲んだりできるようにして、1杯飲んで帰る立ち寄りスポットにしていきたい。今後はお肉や野菜、お酒など、生産者さんがどんな思いで作っているかを紹介するイベントができれば」と意欲を見せる。
現在の営業時間は11時30分~18時。月曜定休。月曜以外の休業日はインスタグラムで発信する。