東大阪・石切のパティスリー「tutu(チュチュ)」(東大阪市中石切町4、TEL 072-982-0305)が昨年12月1日、リニューアルオープンした。
本の挿絵が描きたくてデザインの学校に通っていたというオーナーパティシエの宮本卓治さん。もともと料理が好きで、29歳のときに「見た目もきれいで食べてもおいしいケーキに憧れを抱いた」といい、地元のケーキ店を片っ端から当たり、地元・石切の「ケーキハウス アルペン」で修業することになった。その後、同店で修業し独立した先輩の店でも修業を積み2008年11月、妻の美麻さんとともにカフェスペースを併設した店舗を現在の場所に構えた。
同店では、アルペンのマスターの「食後でも食べられるケーキ」という考えに共感し、脂肪分は低いが味わいやこくのある生クリームを使ったあっさりしたケーキを作る。マスターから味を受け継いだチーズケーキは、利用客から「アルペンが閉店し、もうこの味を味わえないかと思った」と言われるなど、地元の人の「懐かしい味」として好評を得ているという。
宮本さんによると、これまではショートケーキ20種類や焼き菓子を店頭に並べ、予約注文でデコレーションケーキを作っていたが、「店の売りが明確でない」とリニューアルを決意。カフェスペースをなくしてショートケーキの種類を絞り、人気商品だったチーズケーキをはじめとするスフレをメーンに据えて近隣店との差別化を図った。
リニューアル後は、これまでも販売していたプレーンのチーズケーキ、アルペンの味を受け継いだチュチュのショコラ、カボチャのスフレに加え、キャラメルブリュレ、紅茶スフレなど7種類のスフレケーキをメーンに、ショートケーキ約10種類とホールケーキ、焼き菓子を販売。スフレは、1カット280円、小さめのホール700円。
1月16日からは、「ずっと温めていた」というシフォンケーキの販売を始める。シフォンケーキはてんさい糖を使い、「甘みの柔らかいケーキに仕上げた」という。「これからはスフレとシフォンケーキを看板商品にしていきたい。シフォンケーキは味も増やしていければ」と意気込む。今月16日~18日はリニューアルセールとし、新商品のシフォンケーキ(900円)を500円で販売する。
営業時間は10時~18時30分。水曜定休(月2回不定休あり)。