近鉄奈良線瓢箪山駅近くの瓢箪山稲荷神社(東大阪市瓢箪山町、TEL 072-981-2153)で6月30日、「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」が行われた。
夏越の大祓「茅(ち)の輪くぐり」は、正月から半年間のけがれをはらい、残り半年の無病息災を祈願する神事。昔は梅雨の時期から夏にかけて疫病がはやることが多く、茅(ちがや)で編んだ輪が良いものと考えられていたことから同神事が行われている。
拝殿で布を割く儀式を通してはらいを行った後、宮司が祝詞を唱えて、白紙を人の形に切った「人形(ひとがた)」に名前を書いて体に触れさせたものを身代わりとして火でたき上げた。
同神社では、茅の輪を8の字でくぐることや瓢箪山の地名にちなみ、大きな茅の輪の上に小さな茅の輪をつける瓢箪型の茅の輪を製作し、設置。瓢箪山稲荷神社の使いのキツネで、イナリ前商店街振興組合(通称=ジンジャモール瓢箪山)のマスコットキャラクター・ひょこタンも参拝者とともに茅の輪をくぐり、身を清めた。同神社では、旧暦の6月30日にあたる7月28日まで茅の輪を設置する。
7月17日と18日は同神社例大祭を行う。神事はコロナ禍にも行っていたが、今年は3年ぶりに駅周辺から表参道、境内まで露店が出店する。このほか、瓢箪山音頭保存会による瓢箪山音頭、天龍小若丸さん一行による河内音頭大会を開く。