東大阪・新池島のサバラーメン店「さばね 東大阪本店」(東大阪市新池島町3、TEL 072-921-3412)に3代目店長が就任して2カ月がたった。
2018(平成30)年10月に筒井信人さんがオープンした同店。筒井さんは大手飲食企業在籍時に海外事業部で海外に駐在し、現地での店舗立ち上げなどを経て独立。「海外の人が来た時に肉を使っていると宗教上の理由やベジタリアンで食べられない人がいる。世界で漁獲量の多い魚を調べるとサバだった」と、ノルウェー産のサバをメインにしたラーメンを開発。群馬、長野、淡路島に店舗を展開し、海外展開も目指す。
メニューは、サバのアラからとった濃厚スープに太麺を合わせた「黒」、サバだしのスープに細麺を合わせた「白」(以上650円)。「黒」には煮付け、「白」には塩サバのほぐし身と野菜を載せ、仕上げにオリーブオイルをかけて味のカドを取ったという。サバの半身、メンマ、煮卵、野菜をのせた「黒海(くろうみ)」「白海(しろうみ)」(以上1,300円)のほか、サバ切り身(350円)、野菜ましまし、煮卵(以上150円)などのトッピング、煮付けサバ丼、塩サバ丼(400円~)、「残ったスープで炙り(あぶり)チーズリゾット」(450円)など、ご飯物も10種用意する。
3代目店長の今野浩二さんは、北海道旭川市の出身。浜頓別でホタテやタコ、毛ガニなどをとっていた元漁師で、大阪に遊びに来た際に知人に連れられてきた同店のラーメンに衝撃を受け、「北海道に持ち帰りたいと思った」という。「3代目店主を募集するからやってみたら」と勧められ、オーディションで合格。犬を連れて北海道から1週間かけて大阪にたどり着き、9月半ばから筒井さんの指導の下、修業した。
店長に就任してから、サバラーメンでは「黒」と「白」の中間の「銀」(650円)や、「銀」にサバ半身とメンマ、煮卵、野菜を載せた「銀海(ぎんかい)」(1,300円)、ご飯物ではサバの切り身と目玉焼きを載せた「さば夫とキミ子」(550円)をメニューに加えた。漁師仲間から届くホタテを使ったサバとホタテとキノコの炊き込みご飯(380円)は、土曜・日曜限定で提供する。
筒井さんの「タイプの違う店で学ぶのがいいのでは」という考えのもと、「半年後には淡路島店の店長と入れ替えになる」と今野さん。「売り上げをしっかり上げて、次の店長に渡したい」と意気込む。
営業時間は、火曜~土曜=11時30分~13時30分、18時~22時、日曜=18時~20時30分。月曜定休。