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近畿大学構内に「味店 焼マン」2号店 近大通りの人気店、学生が出店を希望

店主の瀧本明仁さん(写真左)とEキャンパス店店長の瀧本悠磨さん(同右)

店主の瀧本明仁さん(写真左)とEキャンパス店店長の瀧本悠磨さん(同右)

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 近大前商店街(通称=近大通り)の飲食店「味店 焼マン」(東大阪市小若江2)の2号店が2月2日、近畿大学(小若江3)Eキャンパスにプレオープンした。

最も人気の鳥塩レモン丼

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 1997(平成9)年にお好み焼き・焼きそば店として大学西門前にオープンした同店。2005(平成17)年ごろから現在の丼を中心とする店に変えた。店主の瀧本明仁さんは「大学の前なので、オープン当時は味よりも安さを重視し、冷めてもいい弁当なども販売していたが、時代とともに学生のニーズが変わってきた。毎日食べるものなので、値段は高くせずメニューを変えた」と振り返る。

 現在、西門前の近大前本店では丼を中心に約15種類のメニューを販売。学生や職員、OBらが通う人気店で、芸人の霜降り明星・せいやさんや阪神タイガースの佐藤輝明選手も在学時によく通っていたという。多い日には1日800杯の丼を販売する。新型コロナの影響が大きい時は売り上げの8割が減ったというが、「OBが心配して家族を連れてきてくれたり、寄付をしてくれたりする人もいた」と話す。

 最も人気は鳥塩レモン丼(470円)で、「スパイスを入れたオリジナルブレンドの塩を使っており、卵も入っているのでボリュームがある。並でご飯310グラム、全体で500グラムを超える」と瀧本さん。ご飯に味付きの卵をのせ、すき焼き風の自家製甘だれで焼き上げた鶏肉と豚肉を盛り付ける「あまから丼」(470円)、鶏肉の唐揚げをご飯にのせ、自家製の専用甘だれとマヨネーズをかける「から丼」(380円)も人気がある。毎月25日から月末には「月末はお金がなくて大変だろうから」と、「月末玉子丼」を280円で提供する。同店の利用客は運動部の学生が多いが、ガールズサイズなども用意しており、女子学生や地域の人など幅広く利用している。

 同大学のEキャンパスから同店までの間には別のキャンパスがあって遠いため、Eキャンパスで学ぶ学生は昼休みの時間が足りず、同店を利用できずにいた。新型コロナウイルスの影響で、Eキャンパス内のカフェが撤退し、新食堂を誘致しようと学生と若手職員を対象に複数の候補店を挙げてアンケート調査を実施したところ、同店を希望する声が最も多かったという。

 瀧本さんは「2店舗目を出す計画はなかったが、大学内に入れたらいいなと思っていたのでEキャンパス店の出店を決めた」という。Eキャンパス店の店長は、中学や高校時代にも店を手伝っていたという息子の悠磨さんが務める。悠磨さんは「パートさんや従業員に助けてもらいながら、おいしいものをお届けすることができれば」と話す。

 Eキャンパス店では11種類の丼を販売。本店ではたれやマヨネーズなどをかけて提供するが、Eキャンパス店では、たれ、マヨネーズ、酢、ブレンド塩、ゴマなどを並べ、好みの味にアレンジすることができる。店内に10席、テラス席は12席を設ける。

 プレオープン初日、瀧本さんは「グラウンドから近いので、高校生や試合に来た子にも食べてもらい、帰ってから近大にこんなんあるでって言ってもらえたらうれしい。余裕が出てきたら、オープンキャンパス時に大学が開発した近の鶏卵とのコラボメニューなどもやってみたい」と笑顔を見せた。

 プレオープン期間中の営業時間は10時30分~15時。土曜・日曜・祝日休み。プレオープンは3月31日まで。本オープンは4月1日を予定する。 

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