「石切参道 こどもダンボール相撲大会」が3月12日、石切劔箭神社前の商業施設「石切回廊」(東大阪市東石切町1)で開かれた。
日本相撲協会では春場所開催に合わせ、大阪府内6商店街と共に「大相撲大阪場所・商店街キャンペーン」を実施。各商店街で、大相撲観戦チケットやグッズが当たる抽選会や、親方が作るちゃんこの試食会を開くなどの取り組みを行っており、石切参道商店街振興組合理事長の中澄史雄さんは「以前にも開催したことがあり、大相撲のPRもできるのでは、と子ども向けのダンボール相撲大会を開くことにした」と話す。
相撲大会には、ダンボールメーカーのマツダ紙工業(衣摺5)が作るダンボール製の土俵、力士、軍配のセットを使う。同製品は、東日本大震災の発生により外で遊ぶことができない子どもたちのために開発したもので、同社の松田和人社長らは同商品を携え東北各地を訪れ、避難所となっていた小学校の体育館でダンボール相撲大会東北場所を開いた。
土俵は1メートル30センチ角で、大会の前には参加する児童17人がそれぞれダンボール製の力士に顔やまわしを描き、しこ名を付けるワークショップを開催した。
大会はトーナメント形式で、松田社長たちが行司を務め、進行。保護者が応援する中、小さい子どもが年上の小学生に勝ったりするなど盛り上がりを見せ、優勝した児童にはダンボール製の優勝カップと大相撲の観戦チケットが贈られた。
優勝した東大阪市内在住の小学2年児童は「大和西大寺が好きやから『大和西大寺の山』という名前にした。思い切りたたいて楽しかった。もらったチケットの日は行けないけど、いつかは相撲を見に行きたい」と笑顔を見せる。
同商店街では今後、年に2回同様の大会を開き、優勝者8人を集めて決定戦を開くという。