第18回大阪こども「本の帯創作コンクール」入賞作品が現在、大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1)1階に展示されている。
大阪読書推進会(大阪市北区)と朝日新聞大阪本社が主催する同コンクール。2001(平成13)年に子どもの読書活動の推進に関する法律が制定され、大阪府が2003(平成15)年に大阪府子ども読書活動推進計画を策定した機会に、「読書感想文や読書感想画はこれまでにもあるので、新しいジャンルのコンクールを開催しよう」と、小学生が児童書に巻く本の帯をデザインするコンクールが始まった。小学生の低・中・高学年の部に分け、それぞれ課題図書と自由図書の部門を設ける。
2022年度は13都府県の309校から、課題図書部門3136点、自由図書部門6711点、計9847点の応募があり、最優秀賞に当たる大阪府知事賞や朝日新聞社賞、各出版社賞、各市の市長賞などに112点が選ばれた。大阪府読書推進会事務局長の石尾義彦さんは「名称に大阪と付いているが、コンクール参加を推奨していた先生が府外に転勤するなどし、大阪以外にも広がりを見せている。東京や兵庫などから毎年応募してくれている学校もある」と話す。
課題図書部門は、参加する各出版社がお薦めの図書を出し、大阪府学校図書館協議会が下読みをした後、低・中・高学年各6冊を選ぶ。
「課題図書の『縄文の狼』や『鬼ばばの島』は難しく、こういう本を選んでいる子は読み込んでいる子が多い。大阪府知事賞に入賞した5年生の児童は、低学年からずっと応募している」と石尾さん。「商業的なデザインではなく、本を読み込んで、自分のものにして創り出しているかを基準に選んでいる。味わいのある本の帯を見てほしい」と話す。
2023年度は5月中旬以降に応募要項を発表する。
開館時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜、4月13日休館。4月16日まで。