子ども向け職業体験イベント「第6回 ぼくも、わたしも お店屋さん」が6月11日、商業施設「ニトリモール東大阪」(東大阪市西岩田2)東館2階で開かれた。
主催は、近鉄奈良線若江岩田駅周辺の若手商店主で構成する「若江岩田きらりプロジェクト」。商店街の店や店主と接することで、子どもやその家族に地域の「お店屋さん」の魅力を知ってもらおうと、2016(平成28)年から開催している。
当日は、物販店員、アナウンサー、郵便局員など12種類の「職業」を用意。受付が始まる前から列ができ、「子どもハローワーク」で求人票を受け取った子どもたちが「仕事」に就いた。
各店では、エプロンや帽子などの制服も用意。制服を身にまとった小さな「店員」が元気よく、「いらっしゃいませ」「コーヒーいかがですか」と、買い物客を呼び込んだり、商品の袋詰めや受け渡しをしたりと奮闘した。15分間の仕事が終わった後、店員を務めた子どもたちは各店で受け取った給与明細をゆうちょ銀行のブースに持っていき、給料として500円分の金券と「通帳」を受け取った。
大きな声で呼び込みをしていた5歳の女の子は「商品を袋に入れるのが楽しかった。お客さんがいっぱい来てくれてうれしかった」と話す。金券の使い道については「ジュースを買いたい」と笑顔を見せる。来店してからイベントを知ったという小学1年女子児童の父親は「以前、職業体験のテーマパークに行ったことがあるので、子どもが自分からやりたいと言って参加した」と話す。急きょイベントに参加した1年生女子児童は「コーヒーが売れて楽しかった」と笑顔を見せていた。
小学3年と5年の姉妹は「給料」の金券を利用し、ブレスレット作りのワークショップに参加。同姉妹の母親は「(このイベントには)コロナ前にも参加したが、3年前は恥ずかしがっていらっしゃいませが言えなかった。今日はちゃんと言えて、成長が見られてうれしい」と目を細める。