東大阪市内の水田で6月25日、農業体験プログラム「THE 米」の田植え体験が行われた。
東大阪市、JAグリーン大阪、JA中河内、東大阪市農業委員会などで組織する東大阪市農業振興啓発協議会では、食農教育の一環として、田植えから収穫、料理教室までを行う体験プログラムを毎年行っている。今年は東大阪市内在住の小学生以下の子どもとその保護者を対象に15組を募集した。
植える苗の品種は「にこまる」で、同水田を管理する農家の西田雄一郎さんは「粒が大きく、この時期からでも十分な量を収穫できる。昨年は田んぼ1枚で約700キロ収穫できた」と話す。同プログラムでは水田1枚の4分の1ほどの面積を田植え体験に提供している。
当日は、抽選で当選した15組の親子約80人が参加した。東大阪市都市魅力産業スポーツ部農政課の下里隼人さんが「この機会におうちでも食について話をしてほしい」とあいさつした後、同プログラムに参加する、東大阪・花園を拠点に活動するジャパンラグビーリーグワンの花園近鉄ライナーズ、サッカーJ3のFC大阪、関西独立リーグの大阪ゼロロクブルズの選手を紹介した。西田さんによる苗の植え方指導の後、子どもたちは保護者と手をつなぎ、田んぼに入って田植えを体験した。
参加した6歳の女の子の母親は「普段はできない体験なので、子どもの成長につながればと応募した」、女の子は「植えたり泥に入ったりするのが楽しかった」と話す。小学4年の男子児童と3年女子児童の兄妹は「あんまり上手に植えられなかったけど面白かった」「お米を食べるのが楽しみ」と笑顔を見せる。
10月中旬~下旬には、田植えに参加した親子で稲刈り体験を行う。収穫した米を使う子ども向けの料理教室は昨年まで新型コロナウイルスの影響で中止していたが、今年は4年ぶりに開催する予定。