大阪府河内警察署が9月23日、秋の全国交通安全運動期間に合わせて「2023 秋の交通安全の集い」を近畿自動車教習所(東大阪市稲葉4)で開催した。
今年の秋の全国交通安全運動では、全国で「子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全確保」「夕暮れ時と夜間の交通事故防止及び飲酒運転等の根絶」「自転車等のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底」を掲げており、加えて大阪では「二輪車の交通事故防止」に重点を置いて啓発活動を行っている。
同イベントのセレモニーでは、宮永真一河内警察署長が「大阪府下では、交通事故件数、死者、負傷者、すべてにおいて増加しており、9月22日現在で111人が交通事故により尊い命を失っている。ドライバーの方は心に余裕を持って運転してほしい。自転車に乗るときはヘルメットを着用してほしい。ライダーは無理なすり抜けや無謀な追い越しはしないでほしい」と来場者に呼びかけた。
セレモニーではこのほか、白バイと大阪府警が採用する「青バイ」が登場。白バイは交通違反の取り締まりなどが主な業務だが、青バイは元々ひったくり犯追跡を目的で導入され、ひったくりが少なくなった今はさまざまな犯罪の取り締まりを行っている。白バイと青バイそれぞれの役割や車両の違いなどを説明した後、模範走行を見せた。
会場には、白バイ、青バイ、パトカー、大型輸送車などの警察車両や消防車両を展示し、親子連れが記念撮影を楽しんでいた。サポートカー体験コーナーでは、1メートル以内に障害物があると作動する衝突被害軽減ブレーキや、アクセルとブレーキの踏み間違いによる誤発進の抑制制御機能が付いた車両の乗車体験を行った。
飲酒状態体験コーナーでは、視界のゆがみや平衡感覚の喪失などを、飲酒をしていない状態で疑似体験してもらおうと、飲酒状態体験ゴーグルを貸し出し、周辺を歩く体験を行った。ゴーグルを装着して歩いた男性はまっすぐ歩くことができず、「気持ち悪いし、絶対に運転できない。こんな状態で運転するのは良くない」と話していた。
交通課の東野吾一警部は「東大阪は自転車の利用者が多いので、ヘルメット着用を口酸っぱく言っている。これからもヘルメット着用に関するイベントを開き、ルールを知ってもらい、マナー向上、事故防止につなげたい」と話す。