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近畿大学内の学生経営ラーメン店、3代目の店舗オープンへ 大学が起業を支援

3代目代表の国際学部国際学科3年の前田凛多朗さん

3代目代表の国際学部国際学科3年の前田凛多朗さん

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 学生が経営するラーメン店「KINDAI Ramen Venture 近大をすすらんか。」の3代目代表の店舗が4月1日、近畿大学東大阪キャンパス(東大阪市小若江3)「ブロッサムカフェ」内にオープンする。

前田さんがメニュー開発した「近大油そば」

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 「KINDAI Ramen Venture 近大をすすらんか。」は、近畿大学が学生に起業の機会と飲食店経営の実践の場を提供し、大学全体で起業家精神を醸成しようと、2021年10月に始めた起業支援プロジェクト。業種はラーメン店に限定し、毎年度、学生から出店者を公募。選考会では、試食審査、事業計画のプレゼンテーション審査を行い、独創性、計画性、学生食堂としての需要などを総合的に審査し、次年度の代表者を決定する。

 大学が店舗の初期設備とガス・水道料金を負担し、学生は、電気代、共益費、調理器具、消耗品費、原材料費、スタッフの人件費などを負担。四半期ごとに経営報告をし、2期連続で赤字の場合は撤退となる。出店期間は最長1年。初代と2代目の学生は現在、学外でラーメン店を経営している。

 同大学では昨年12月13日、店舗の代表選考会を行い、国際学部国際学科3年の前田凛多朗さんが3代目に就任した。前田さんは3年の春に同店のアルバイトスタッフとして働き始め、働いているうちに起業したいと思うようになったという。1年の時にフロリダに留学した経験があり、「将来は海外で飲食店を開業したい」という夢がある。

 同店では、初代と2代目が提供をした「近大まぜそば」、2代目が開発した「近大魚介塩まぜそば」(以上500円)、前田さんがレシピ開発した「近大油そば」(600円)の3種類を提供。前田さんは「油そばは2代目の料理長に教わりながら、自分なりにアレンジした。タレに使う材料にこだわったため原価が高く、チャーシューは、ハチミツを塗って焼き目を付けてから弱火で長時間煮込むなどこだわっている」と自信を見せる。

 目標には、初代・2代目の売り上げを超えること、定番商品を増やして利用客を飽きさせないようにすること、同店を知らない層にアプローチして大学内の認知度100%を実現させること、キッチンカーイベントの出店などを掲げる。1年間205日の稼働で売り上げ2,029万5,000円を目指す。

 前田さんは「『近大をすすらんか。との出会いが人生の分岐点に。』というビジョンを掲げて1年間経営していく。1年間頑張って少しでも起業を考える学生を近大内に増やし、近畿大学イコール起業大学というイメージを全国に浸透させたい」と意気込む。

 営業時間は、平日11時~15時。土曜・日曜・祝日、大学休暇期間は休業予定。

※オープン日が4月2日に変更になりました(4月1日、近畿大学発表)

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