ビジネスホテル「東横INN(イン)東大阪」(東大阪市荒川3)が7月3日、河内永和駅前に開業する。
敷地内ホテル西側に建設中の「東横INN 東大阪 SCRUM」
東大阪市旧荒川庁舎敷地と旧教育センター敷地活用事業の一環でJRおおさか東線「JR河内永和駅」と近鉄奈良線「河内永和駅」の両駅前に建設される同ホテル。当初は客室数873室の計画だったが、市などと協議した結果、客室を231室に変更し、敷地内に別棟の「東横INN東大阪SCRUM」を建設する「東横INN東大阪プロジェクト」を立ち上げた。
ホテルは14階建てで、シングル=124室、ダブル=26室、ツイン=78室、バリアフリールーム「ハートフルルーム」=3室。東横INN東大阪SCRUM施設長の越智理恵さんは「来年の大阪・関西万博の開催やインバウンド(訪日客)の増加、スポーツ団体の利用を見込み、既存の東横インに比べてツインルームを多めにしている」と話す。館内には、コインランドリーやバリアフリートイレなどを設置し、朝食はビュッフェスタイルで提供する。71台分の駐車場も設ける。
地域活性を目的に併設するという「東横INN 東大阪 SCRUM」の1階には、同ホテル客室のシーツやタオルなどの洗濯・仕上げを行うリネン工場を開設。リネン工場の隣には宿泊客以外も利用できるコインランドリーを設置し、広さ70平方メートルのカフェを併設する。駐車場は10台。
2階には、企業内保育所を開設。運営は業務委託し、正社員やパート従業員のほか、地域の人も利用できるようにする。同フロアには子ども食堂のスペースを設ける。
「放課後の子どもの居場所もつくりたい」と越智さん。「東横INN東大阪 SCRUMのような施設の運営は東横イン初めての試み。ホテルやリネン工場のスタッフは地元採用をメインに考えている。保育所もあるので、子育て世代の人にも働いてもらいたい」と話す。求人情報はハローワークなどに掲載している。