ホテル「東横INN東大阪」(東大阪市荒川3、TEL 06-6730-8045)が7月3日、河内永和駅前に開業した。
東大阪市旧荒川庁舎敷地と旧教育センター敷地活用事業の一環でJRおおさか東線「JR河内永和駅」と近鉄奈良線「河内永和駅」の両駅前に建設された同ホテル。同ホテルチェーンは国内・海外合わせて355店あり、東大阪市内への出店は今回が初めて。
同ホテルは地上14階建てで、シングル=124室、ダブル=26室、ツイン=78室、バリアフリールーム「ハートフルルーム」=3室を設ける。最大収容人数は341人。団体利用やインバウンドを見込み、既存の東横INNと比べてツインルームを多く用意する。宿泊は朝食付きで、ご当地メニューのカレーパンも用意。駐車場は平面式で71台分を用意する。駐車料金は1泊500円。
敷地内で営業する複合商業施設「東横INN東大阪scrum」1階には、ホテル客室のシーツやタオルなどの洗濯・仕上げを行うリネン工場を設置し、隣には宿泊客以外も利用できるコインランドリーを設置。顧客満足推進本部主任の荻久保美紀さんは「周辺にもコインランドリーはあるが、駐車場付きのコインランドリーはこの辺りにはない。大きな物を持ち込む時など便利に使っていただけるのでは」と話す。ピザやパスタなどを提供するイタリアンカフェ「スクラム・リーノ」を併設する。東横インがホテル以外の施設を運営するのは初めてで、ホテルと同施設を合わせ、約100人の雇用を創出しているという。
2階には、地域の人も利用できる企業内保育所を設置。東横イン社長の黒田麻衣子さんは「当社は女性従業員の比率が高く、81%が女性。育児休暇などの制度はあるが、施設を設ける機会があればと思っていた」と話す。運営は、アートチャイルドケア(東京都品川区)に委託する。同フロアには、こども食堂用スペースも設ける。
開業日には、東横インと東大阪市が包括連携協定を締結した。災害時の連携のほか、市の魅力発信や脱炭素の取り組みなど、3分野で相互連携を図る。
黒田社長は「私たちのようなホテルはなかなか地元の人に利用していただく機会がない。コミュニティースペースとして地域の方にもscrumを利用いただき、一緒に盛り上げていただければ」と話す。