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旧河澄家で「絵画刺繍展」 刺しゅう作家・松原好子さんと生徒の作品80点

刺しゅう作家の松原好子さん

刺しゅう作家の松原好子さん

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 企画展示「絵画刺繍(ししゅう)展」が現在、東大阪市指定文化財の旧河澄家(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で開催されている。

会場入り口に展示するほうおうをモチーフにした作品とクロス

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 「刺繍工房 アトリエ綾」(奈良市芝辻町)主宰の刺しゅう作家・松原好子さんと教室に通う生徒の作品を展示する同展。約80点を展示する。ほうおうがモチーフの作品やさまざまな図案のクロス、海外のフラワーショップをイメージした絵画刺しゅう、ワイヤーを入れて立体的にした作品などには多様な技法を織り交ぜているという。生徒の作品では、新築した家に掛けたいと作ったのれんや、ソファで使う色違いのクッション、さまざまなモチーフの刺しゅうを額装した作品などを紹介する。

 「子どもの頃から手芸や編み物が好きだった。糸と針と布で形にするのが好き」で、高校に通いながら夜間の洋裁学校に通ったという松原さんが東京に洋裁を習いに行っていた時、空いた時間にたまたま訪れた百貨店で、刺しゅう作家の尾上雅野さんの個展が行われていた。「描いた絵を刺しゅうで表現されていたのが素晴らしく、習うようになった。今では刺しゅう歴は50年ほどになり、その出会いが自分の生き方に影響を与えてくれた」と振り返る。

 「師事した先生は自由に表現できるフリーステッチや、世界に通用するステッチを教えてくれた」といい、松原さんの刺しゅう教室では、生徒の作りたい物や好みの色合い、雰囲気、技量に合わせて松原さんが絵柄を考案し、技術を指導する。

 「絵柄はひらめき。月に2回の稽古なので、2週間でできる量を宿題として出している。1つの作品でいろいろなステッチを学ぶこともでき、生徒それぞれが満足できる内容にしている。ずっと通っている生徒も多く、一つの物が完成するうれしさを感じてもらえているのでは」と松原さん、「1つ作るのに3カ月から半年、大きなものは2年ぐらいかかるものもある。手仕事の展示は少ないと思うので見てほしい」と話す。

 開催時間は9時30分~16時30分。月曜休館。入館無料。7月24日まで。

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