和菓子店「菓匠庵 白穂」(東大阪市若江本町1、TEL 06-6723-2075)が8月1日から、期間限定商品「東大阪産メロン寒天」「大阪産いちじく大福」を販売している。
店主の新澤貴之さんはこれまで、東大阪産イチゴを使った「きっと日本一大きないちご大福」、ブルーベリーを使った「冷やしくず」、東大阪市内の水田で店の利用客や地域の親子と一緒に田植えから稲刈りまでを行い、収穫したもち米を使った赤飯やおはぎ、桜餅を販売するなど、東大阪産食材を使った和菓子作りに積極的に取り組んでいる。今年は新たに「東大阪産メロン寒天」(540円)、「大阪産いちじく大福」(702円)の2商品をラインアップに加えた。
「東大阪産メロン寒天」は、「ムーンライト」という品種のメロンを使った商品。新澤さんは「メロンは加工せずにそのまま食べてほしいと思ったので、メロン、寒天、小豆、白玉を入れた菓子にした。地元のメロンであるため安く仕入れられるので、メロンをたくさん入れている。蜜は使わず、メロンを切った時に出る果汁を入れてさっぱりと仕上げた」と話す。以前から東大阪産のメロンがあったことは知っていたが収穫量が少なく、今年は収穫量が多いと知り、初めて同店の和菓子に使った。「東大阪のメロンはシーズンが短いので期間限定の商品にした」という。
「大阪産いちじく大福」は以前からあった商品だが、これまでは大阪府内の別地域のイチジクを使っていた。今年は東大阪産のイチジクが入手できたため、東大阪産と大阪府内産のイチジクを使う。「イチジクを丸ごと1つ使った商品で、イチジク、あんこ、お餅を合わせると160グラムほどある」という。
メロン寒天は8月末ごろまで、いちじく大福は10月ごろまで。いちじく大福は石切店(中石切町5、TEL 072-943-2222)でも販売する。
新澤さんは「あんこを作る時に出る小豆の皮を東大阪の農家で肥料に使ってもらうといった取り組みもしている。これからも東大阪の農家さんが作る素材を使った商品を増やしていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は、若江岩田本店=9時~17時30分、石切店=9時30分~17時30分。火曜定休(8月13日は営業)、8月19日~23日休業。