ライフコーポレーション(大阪市)が10月16日、改装オープンした「ライフ高井田店」(東大阪市高井田西)の概要を明らかにした。
1996(平成8)年6月、東大阪市内1号店としてオープンした同店。高井田エリアは、近年では大阪市内へのアクセスの良さからマンション建設が進み、20代~40代の単身世帯や若いファミリー層が増加。2015(平成27)年に一度改装しているが店舗が老朽化し、現在の地域ニーズに対応できていなかったことから改装に踏み切り、10月8日にリニューアルオープンした。
同店から半径3キロ以内には同店を含めてライフが10店舗あるため知名度は高いが、半径1キロ圏内にライフを含めスーパーが7店舗ある激戦地域に立地し、万代やスーパーマルハチなど価格が安いイメージが強いスーパーが多く、11月26日には、ディスカウントスーパー「オーケー」(横浜市)の関西1号店となる「高井田店」(高井田本通)がオープンする。
同社は独自の商圏分析や利用客へのアンケートから各店の強み・弱みを把握し、改装や売り場レイアウトの変更を行っている。改装に当たり購買傾向を分析したところ、同店では「簡便」「即食」「素材手作り」「買い回り」を重視する傾向が見られるという。
今回の改装で食品売り場では、ベーカリー売り場を1.7倍に拡大し、総菜売り場の隣に移設。同社の強みであるベーカリーと総菜で「即食ゾーン」を形成し、「より出来立て感や焼き立て感が伝わるような売り場に変更した」という。ピザ窯も導入した。
同社には、自然志向の「BIO-RAL(ビオラル)」、素材や製法にこだわった「ライフプレミアム」など4つのプライベートブランドがあり、ライフでしか購入できないプライベートブランド商品を約1500種類用意。加工食品売り場を1.3倍、冷凍食品売り場を1.4倍、「ビオラル」を3.3倍に拡大し、品ぞろえを充実させた。同社では、出来立てのパンやピザ、ワンプレートの総菜を急速冷凍して提供する冷凍事業を、同店を含む10店舗程度で取り組んでおり、冷凍食品は改装前の約2倍の600種類ほどをそろえる。EDLP(エブリデイ・ロープライス)対象商品も強化し、価格強度も高めた。スイーツ売り場では、東大阪の洋菓子メーカー「アンファン」(柏田西)のコーナーを設け、近畿大学(小若江2)の学生とコラボしたリニューアルオープン記念商品なども販売する。
2階衣料品売り場はこれまでのスーパーの衣料品売り場のイメージを一新して木目調のあたたかみのある売り場とし、30代~40代をターゲットとして同社が9月から導入するオリジナル衣料品ブランド「LIFE BASIC」を展開。ペット用品売り場は1.5倍に拡大し、洗剤コーナーは大容量商品を増やした。ヘアケア商品は商品棚を10台使い、400種類以上をそろえる。
秘書・広報部の宗大輔課長は「同質化競争からの脱却というのが基本路線なので、価格にも力を入れるが価格競争を追いかけすぎず、お客さまのニーズに合わせて取り組んでいく」と話す。
営業時間は9時~24時(2階は21時まで)。