元・ラグビー選手の牛窪心希さんが1月10日、「珈琲(コーヒー)とコインランドリーのお店。ハレ」(東大阪市鷹殿町)の店頭でピザ店「MOO-MOO PIZZA(モーモーピッツァ)」の営業を始める。
昨年5月、ジャパンラグビーリーグワンの花園近鉄ライナーズを退団した牛窪さん。「ラグビー選手としての最後の1年は首に違和感があり、メンバーに選んでもらっても力を出せないふがいなさを感じてラグビーが面白いと思えず、退団後は自分にできる楽しいことを探していたが、ずっとラグビーをしてきたので、ラグビーイコール自分という思いもあった」という。6月には母校である大阪国際大学ラグビー部のコーチに就任し、その後、「選手としてもう少しできるかも、という思いもありトライアウトに挑戦したが、現役を引退することを決めた」と話す。
トライアウトと同じ頃、妻の菜津子さんの母に誘われ、千早赤阪村で開かれていたイベントに行った牛窪さん。「そこに出店していた出張ピザの店・春市のピザの生地がおいしすぎてびっくりした。その場でピザ職人のにっしゃんさんにピザ作りを教えてほしいと志願した」と振り返る。当初は冗談だと思われていたというが、牛窪さんはにっしゃんさんが出店するイベントに通い、「ピザ作りを教えてほしい」と思いを伝え続け、10月には、にっしゃんさんが講師を務める旧松中亭(河内長野市)でのピザ窯作りワークショップに通い、その後、完成した窯を使って、にっしゃんさんからピザ作りの技術を学んだ。
ピザ店を始めようとピザ窯を購入して準備を進めていたところ、菜津子さんがスタッフとして働いていた店で、花園ラグビー場から近く、牛窪さんも現役時代からよく通っていた「珈琲とコインランドリーのお店。ハレ」のオーナー・大和夏花さんから「ピザをするならハレですれば」と声をかけてもらった。12月のイベント開催時にはテラスを使って投げ銭でピザを焼き、1月10日からは同店が夜営業をする「夜ハレ」の日にピザを提供することが決まった。店名の「MOO-MOO PIZZA」は、自身の名前と菜津子さんの実家にいるネコ「モーモーくん」に由来する。
1月10日は、マルゲリータ(オープン記念価格1,000円)など4種類のピザを提供する予定。テイクアウト可。牛窪さんは「生地作りが難しく、うまく発酵するかまだドキドキしているが、お客さんと一緒に楽しみたい。今後はイベントを開いたり、ほかの場所でも出店したりできれば」と意欲を見せる。
金曜・土曜・日曜のみ出店。営業時間は17時~22時。4月からは土曜・日曜のみ。