
ヘビやトカゲなどの爬虫(はちゅう)類やフクロウなどの猛禽(もうきん)類と触れ合える「爬虫類カフェedge(エッジ)」(東大阪市小若江4)が3月11日、近畿大学近くにオープンした。
店主の岸田尚弥さんは「8年ほど人材会社に勤めていたが、3月に30歳になるので好きなことをしたいと思った。兄の影響で爬虫類を飼うようになり、起業にも興味があった」と話す。同店近くで育った岸田さんは「昔、この辺りはゲームセンターなど遊べるところが多かったが、飲食店が増えて今は遊ぶところがない。近大の学生など、みんなが息抜きできる場所があれば、と爬虫類の展示・販売の資格を取り、3~4カ月で爬虫類カフェ開業の準備を進めた」と振り返る。
面積25坪の店内には、ボールパイソン、フトアゴヒゲトカゲ、クロステッドゲッコー、レオパードゲッコー、ニシアフリカトカゲモドキ、ロシアリクガメなど、14種類の爬虫類を展示。利用客が触れ合いたい生体を伝えると、スタッフがテーブルまで運ぶ仕組み。
爬虫類の魅力について、岸田さんは「個体差はあるが、触り心地が気持ちいい。ここにいるクレステッドゲッコーは鈍臭く、壁にくっついても落ちたりしてかわいい」と目を細める。展示する爬虫類は販売も行い、「オープン初日から早速売れた」という。飼育ケースやエサも販売し、飼育方法も岸田さんやスタッフが教える。
店内奥には岸田さんが自作した止まり木があり、ユーラシアワシミミズクとカラフトフクロウを展示。15時までは腕乗りやエサやりの体験もできる。「東大阪市内でフクロウと爬虫類が両方いるカフェは当店が初めて。日本にもフクロウがいるので集めていきたい」と岸田さん。
店内にはテーブル席12席を設ける。メニューは、コーヒー、紅茶(以上500円)、ソフトドリンク(350円)。チャージ料金500円。1ドリンク制。
岸田さんは「今の倍くらい仕入れて、多くの人が爬虫類を飼育できる環境を作りたい。近大生や親子連れが遊べる場所にして、触って楽しんでもらえたら。フードなどカフェメニューも充実させていきたい」と意気込む。
営業時間は10時~18時。日曜・月曜・祝日定休。