
「ストリングアートコンテスト2024 by Nail it(ネイルイット)!! 作品展示会」が3月14日、東大阪市役所22階市民ギャラリーで始まった。主催は若井ホールディングス(東大阪市森河内西1)。
ストリングアートは、土台に打ち込んだくぎの間に糸をかけて模様や形を表現する海外発祥のアート。同ホールディングスの製品を販売する若井産業(同)ライフインプルーブメント事業の重田祐貴さんは「元はくぎの会社だが、くぎが売れなくなってきて、ねじや樹脂製品の生産が増えてきた。くぎの良さを後世に伝えていけたらと、ストリングアート用の材料や道具を取りそろえるブランドとして『Nail it!!』を2020年に立ち上げた。日本での認知はまだ低く国内にストリングアートのコンテストがなかったので、広めていきたいとの思いで2023年、初めてコンテストを開催した」と話す。同コンテストには大人の部と子どもの部があり、展示会では一次審査を通過した51点の入選作品を展示している。
入場時間は9時~23時。入場無料。3月27日12時まで。
3月25日には入選作品を対象に、糸かけデザイン研究所所長の岡田晃次さんら専門家4人を特別審査員に迎えて審査し、グランプリや審査員特別賞、キット商品化する若井産業賞などの各賞を決める。
重田さんは「2回目となる今回のコンテストでは、大人の部に規則性のある糸かけ曼荼羅(まんだら)の図案が多く、異素材を組み合わせた作品も多い。日本の曼荼羅アートは海外で人気があり、作品に高値が付くこともある。子どもの部は、子どもならではの発想を生かした作品が多く、コルクと花を組み合わせた作品や毛糸で作った作品、立体の造形物と組み合わせた作品もある」と話す。「大人の部も子どもの部も昨年のチャンピオンが出品してくれているので、連覇なるか、と楽しみにしている。くぎと糸でこんなアートができると知ってもらえたら。未来のアーティストがここにいるかも」とも。
各賞を受賞した作品は4月18日13時から4月28日10時まで、近畿大学東大阪キャンパス(小若江3)「THE GARAGE」で展示する。観覧は要予約。