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東大阪・石切参道商店街にナウル共和国パビリオン移設 グッズ販売も

「ナウル共和国石切参道パビリオン」オープニングセレモニーの様子

「ナウル共和国石切参道パビリオン」オープニングセレモニーの様子

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 大阪・関西万博「コモンズB館」に出展していたナウル共和国パビリオンが石切参道商店街に移設され、12月7日、「ナウル共和国石切参道パビリオン」(東大阪市東石切町2)としてオープンした。

お祝いに駆けつけた東大阪市マスコットキャラクター「トライくん」とナウルくん

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 南太平洋にあるナウル共和国は、面積21.1平方キロメートル、人口約1万2000人の島国。大阪・関西万博開幕直後は展示物の到着が遅れたため台座には何も展示されておらず、その状況を逆手に取ったナウル共和国政府観光局公式Xアカウントが「心がきれいな人には台の上の展示物が見えるはずです」と投稿し、「ナウル台座」が話題になった。その後、展示物のない同国パビリオンには島の形をしたキャラクター「ナウルくん」のデザインを使って来場者が制作したファンアートなどが寄せられ、台座や棚を彩っていた。

 同国政府観光局と東大阪市は大阪・関西万博開催期間中、連携・交流に関する協定書を締結。万博閉幕後はパビリオンで使われていた「ナウル台座」や「グンカンドリ」のオブジェなどを東大阪市役所に展示し、「ナウル共和国臨時パビリオン」と名付けていた。東大阪市役所での展示は12月末までを予定。

 同国では、万博閉幕後もパビリオンを移設し、引き続き自国の情報発信をするとともに、移設した地域の活性化に寄与することを検討しており、東大阪市と広報連携協定を締結したことや、万博会場最寄りの夢洲駅から乗り継ぎなしで行ける観光スポットであることから、石切参道商店街にパビリオンを移設することを決めた。

 12月7日のパビリオンオープン前にはセレモニーが行われた。同国国家遺産省事務次官のロマーナ・ケプケさんは「太平洋に浮かぶ人口1万2000人ほどの島嶼国(とうしょこく)ナウルがコモンズBにパビリオンを構え、多くの日本の皆さまにナウル共和国という国の存在を知っていただくことができた。万博は閉幕したが、日本の方々との交流を途切れさせたくない、ナウルの文化を継続して発信したいという強い願いが残り、その願いは石切参道商店街へのパビリオン移転という形で実現した。このパビリオンが日本の皆さまにとって、いつでもナウルを体験できる窓口となり、両国の友情と相互理解の新たな力強い象徴となることを願っている」とあいさつした。

 同パビリオンは、石切参道商店街の中央辺り、「石切つけもの横丁」の向かいに位置し、万博会場のパビリオンで飾られていた展示品やファンアートが並ぶ。公式オンラインショップで販売する缶バッジとマグネットも販売し、オープン初日は500人を超える人が訪れにぎわいを見せた。

 この日は、同国国家遺産省と石切参道商店街との「日本ナウル文化交流都市協定」締結式が行われた。石切参道商店街理事長の中澄史雄さんは「この縁を大事にして、絆をより一層深めていきたい。石切参道商店街とナウル共和国のビジネスにつなげていくのが最優先だと思うので、皆さまの協力の下、頑張っていきたい」と意気込む。

 営業日は、月曜、金曜、土曜・日曜のいずれか。営業時間は10時~16時。3年間の運営を予定する。

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